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プロモ・マーケティング 2017.10.26

ドイツ大手旅行代理店がVR導入 店頭接客や売上向上に活用

VR体験は、言葉や写真だけでは伝えることが難しいものを実際に体験してもらうことで分かりやすく伝えることが可能です。

今回、ドイツの大手旅行代理店TUIグループは、VRで旅行を擬似的に体験できるアプリを利用した旅行販売を開始しました。これにより店頭接客で活用して旅行成約数および客単価向上を目指すとしています。

TUIグループはドイツ・ハノーファーに本社を置く旅行代理店です。全世界で1600の旅行会社、6つの航空会社、300のホテルなど幅広い部門でグローバルに展開しています。


TUIのVR旅行体験で使用されている360度画像の例

VR旅行アプリは、利用者に体験してもらうことで言葉では伝わらない感動を伝えることができ、契約スピードの短縮および成約率をアップが期待できます。同グループでは、何年も売上が変わらなかったホテルでVR運用を実施し、一定の成果を出しているとのことです。


『InstaVR』上でのTUI旅行アプリの編集画面

今回、TUIグループが導入したVR技術は、InstaVR株式会社が開発するVRアプリ制作ツール『InstaVR』です。同ツールは、プログラムコード不要の直感的な操作でWebベースのVRアプリの制作や配信が行えます。2017年6月に「360度動画ストリーミング配信」の機能、10月18日には「遠隔VR接客サービス」の機能が追加されました。

InstaVRは幅広いVRプラットフォームに対応しており、スマートフォンを装着するVRゴーグルでの体験も可能です。VRゴーグルはPCとケーブル接続が必要ないので、場所を選ぶことなく自由なVR体験を行えるのが特徴です。


TUI クリス・カーマイケル氏

TUIグループ、ディスティネーションサービス部門でイノベーションラボ マネージャーのクリス・カーマイケル氏はこう述べています。「私たちは完璧な技術的ソリューションを探している中で、InstaVRに出会いました。InstaVRはVRアプリをひとつ作成するのに、たった1時間で完了できます。すでにTUIグループでは、90以上のVRアプリを作成しています」。

同氏はさらに「いままで旅行に興味の無かった顧客も、Gear VRを接客カウンターに置くだけで興味を持ってくれます。VRが会話のきっかけになり、自然に旅行案内を開始することができるようにもなりました。」とコメントしています。


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