このたびTSUKUMOのゲーミングPCブランド「G-GEAR」では、Mogura VR監修のVR向けデスクトップPCを発売します。VR入門者向けモデルとして税込10万円以下という価格帯におさえつつ、240GBのSSDに加え1TBのHDDを搭載し普段使い用としても申し分ない構成となっています。
1.スペック
2.外観
3.ベンチマークテストによる性能評価
4.総評と注意点
まずは、スペックから順にこのPCモデルを紹介していきます。
スペック
本モデルは、コンパクトな筐体にインテル Core i5-7500プロセッサーを搭載。グラフィクスには、VRヘッドマウントディスプレイとも相性の良いASUS製のグラフィックボードNVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)を搭載しています。
メモリは8GB、ストレージは240GBのSSDと1TBのHDDを搭載しており、数GBになることも多い大容量のVRコンテンツも容量オーバーを気にすることなく保存することが可能です。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル Core i5-7500プロセッサー |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 (6GB) |
メモリ | PC4-17000 DDR4 8GB (4GBx2) |
SSD | 240GB Serial ATAIII |
HDD | 1TB(東芝製 DT01ABA100V) |
光学ドライブ | 非搭載 |
チップセット | インテル H110 Express チップセット |
電源 | 500W(HEC-500TD-5WX) |
外部インターフェイス | DisplayPort×2,HDMI×2,DVI-D×1,USB3.0(Type-A)×4,USB2.0(Type-A)×4,マイク入力×1,ヘッドフォン出力×1,ライン出力×1 |
重量 | 約8kg |
価格 | 92,500円(税抜) |
外観
高さ18.3cm×奥行き39cm×幅30cmで重量8kgの本体となっています。ケース全体はエアフリーを考慮し、メッシュ加工されています。
前面のインターフェイスです。上から電源ボタン、ヘッドフォン出力、マイク入力、USB3.0(Type-A)が2つとなっています。
続いて背面。マザーボード側はUSB2.0(Type-A)が2つ、PS/2端子、USB3.0(Type-A)が2つ、LANポート、ライン入力端子、スピーカー端子、マイク端子となっています。
続いて背面のグラフィックボード側です。こちらはDisplayPortが2つ、HDMIが2つ、DVIが1つとなっています。ASUS製のグラフィックボードを搭載していることにより、HDMIポートが2つあり、VRヘッドマウントディスプレイとモニター・テレビ等の映像出力に同時にHDMIを使えるのが特徴です。他の多くのメーカーのグラフィックボードでは、HDMI端子が1つしか搭載されておらず、一方でモニター等ではHDMI端子を搭載していることも多いため、DisplayPortとの変換器を使ったりする必要があります。初心者はすぐに体験ができない事態に陥りがちです。
USB(Type-A)のポートは背面に合計で6ポートあるためOculus touch使用時にセンサーを2つ接続してプレイすることが可能です。前面にもUSB3.0(Type-A)ポートが2つあり、ゲームパッドなどを接続した状態でも余裕を持ってプレイすることができます。
ベンチマークテストによる性能評価
ベンチマークテストは「Mogura VR PCベンチ1.1」にもとづいて行います。使用したNVIDIAグラフィックドライバのバージョンは「381.65」です。
通常設定は、VRコンテンツをほぼ中レベルの設定で楽しめる基準に、ハイエンド設定はグラフィック等を非常に綺麗にしてVRコンテンツを最大限楽しめる基準になります。
「Mogura VR PCベンチ1.1」の詳細は紹介記事にてまとめています。
『VR Mark』
通常設定では「7121」とVR対応の基準である5000を2000ほど上回る結果に。
ハイエンド設定ではVR対応基準である1082を200ほど上回る「1261」という結果になりました。
『SteamVR Performance Test』
平均忠実度は6.9、「高い」から「非常に高い」を行き来する形でVR対応という結果になりました。
『Everest VR』
通常設定では平均89fpsとプレイするのに全く問題無い結果に。ハイエンド設定では平均46fpsと少しカクつきが出る結果になりました。
『NVIDIA VR Funhouse』
通常設定では平均89fpsと推奨である90fpsを維持する結果に。ハイエンド設定では液体の流動や剛体の破壊表現が入る部分でfpsの落ち込みが見られ平均54fpsとなりました。
『Serious Sam』
通常設定では平均89fpsと問題なくプレイできる結果に。ハイエンド設定では銃弾のエフェクトや敵の爆発などの演出が集中する場面でfpsの落ち込みがあり平均45fpsとなりました。
『Arizona Sunshine』
通常設定では平均88fpsと推奨である90fpsを維持する形に。一方ハイエンド設定では平均21fpsとプレイするのが厳しい結果になりました。
『The Climb』
通常設定では平均89fpsと問題なくプレイできる結果に。ハイエンド設定では平均24fpsとカクつきが目立ちプレイが厳しい結果になりました。
『Robo Recall』
通常設定では平均89fps、ハイエンド設定は平均80fpsとどちらの設定でプレイしても問題なくプレイすることができる結果になりました。
総評と注意点
ベンチマークテストの結果を見ると通常設定では全てのタイトルで推奨である90fpsをほぼ維持し、問題なくプレイすることができました。一方のハイエンド設定は平均で約20~50fpsのタイトルが多く快適にプレイするのは厳しいという結果で、「まずはVRを体験してみたい」という人にちょうどいいパフォーマンスです。
筐体は一般的なタワーPCと比較すると半分くらいのサイズと専有するスペースも少なく済みます。G-GEAR GI7J-C91T/MG1は「とりあえずVRを体験してみたい」といった方や「安価でVRができる小型デスクトップPCが欲しい」といった初心者の方にオススメのゲーミングデスクトップPCです。
Oculus RiftやHTC Viveの購入を考えている方は、ぜひこの1台からVR体験を始めてみてください。
※なお、本モデルはMogura VRがTSUKUMOのPCを監修させていただいたものです。