東京メトロがフォートナイト(Fortnite)の世界に進出し、銀座線の駅を舞台にした独自のゲーム体験(メタバース)を提供開始しました。Fortniteは、世界的にユーザーの多いオンラインゲームである一方、ゲーム以外の用途でも様々なワールドを作ってアップロードできるメタバースプラットフォームとして活用されることが増えています。
2024年9月11日に東京メトロが公開したFortniteのワールド「SAVE THE STATION」は、浅草駅から渋谷駅までの銀座線を舞台に、プレイヤーが駅を守るというストーリーで展開されます。このゲームマップは実際の駅の図面をもとに作られており、駅構内や電車の内装も本物に近い形で再現されています。
「SAVE THE STATION」は、Fortniteのクリエイティブモードを使用して開発されました。開発を担当したのは、EbuActionの「BORDER」というFortnite向けのクリエイティブチームです。このチームは以前にも松井証券のFortniteマップを手がけるなど、企業向けのFortniteマップ制作で実績を積んでいます。
東京メトロは、このゲームマップの公開を記念して、2つのPR施策を展開します。2024年9月13日にオンラインでのお披露目会を開催します。この会では、ゲーム実況YouTuberのぜるふぃー氏による参加型の特別なゲーム実況配信が行われ、視聴者と一緒にゲームを楽しむ機会が提供されます。
さらに、2024年10月25日から11月7日までの期間、「TOKYO METRO×my dear.CUP フォートナイトの銀座線を防衛せよ!」というVTuber大会が開催されます。この大会では、VTuberだけでなく、そのファンも参加できる部門が用意されており、多くの人々がゲームを通じて東京メトロの世界を体験できるようになっています。
近年、Fortniteを活用した企業のPR活動が増加しています。Fortniteは全世界で5億人以上のユーザー数を誇り、月間アクティブユーザーは7000万人に達するなど、非常に大きな影響力を持つプラットフォームとなっています。東京メトロの今回の取り組みは、こうしたトレンドに乗った試みと言えるでしょう。
「SAVE THE STATION」を体験するには、FortniteをプレイできるデバイスでFortniteを起動し、クリエイティブモードから専用のマップコード「9003-5516-0537」を入力するか、公式URLからアクセスします。対応機種はPS5、PS4、XBOX SERIES X|S、XBOX One、Nintendo Switch、STEAM、Epic Games Storeとなっています。
東京メトロは、この取り組みを通じて、世代や性別を超えて多くの人々がつながり、楽しめるeエンタテインメント事業を推進しています。メタバースなどの新技術を活用し、東京の多様な魅力と価値を提供するとともに、新たな人の流れを創出することを目指しています。なお、本取組は東京メトロだけでなくオリジナルマップの協賛企業として、大成建設株式会社、株式会社ローソン、株式会社日立製作所、esports Style UENO(KDDI株式会社)が名を連ねています。
(参考)プレスリリース