イスラエルのスタートアップTechseeは、3,000万ドル(約31.3億円)の資金調達を行いました。ARを用いた遠隔支援ソリューションの新市場を開拓するとともに、製品やサービスのラインナップ拡充を図ります。
コロナ禍の”ニューノーマル”で活躍
Techseeは2014年創業。ARとコンピュータービジョンAIを用いた、遠隔での業務支援やカスタマーサポートのソリューションを提供しています。
例えば、ユーザーがSMS経由でプラットフォームにアクセスすると、スマホのカメラを通した画面を、カスタマーサポートに共有できます。サポートでは画面を見ながら通話でアドバイスをしたり、画面に書き込みをして問題解決を行います。
ユーザー側でアプリのダウンロードは不要で、ブラウザベースですぐに利用可能な仕様です。
その用途は、フィールドエンジニアの支援や顧客サポートの他、新しい機器のセットアップに使えるセルフサービスのマニュアルなど。さらに新型コロナウィルスの流行で人と人との接触を避ける”ニューノーマル”が浸透する中、遠隔でサポートが行える強みを打ち出しています。
日立グループも採用
グローバルでは通信大手のVerizon、ボーダフォン、アクセンチュアや日本の日立グループ等「数百の」組織で導入されており、10万人以上のユーザーを擁すると言います。今回調達した資金をもとに、市場の開拓やサービスラインナップの拡充を図るということです。
ARを用いた作業支援の事例はこちらでも紹介しています。
(参考)VentureBeat