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ロボット操作 2018.11.30

ドコモとトヨタ、ロボットのVR遠隔制御に成功 5G駆使

株式会社NTTドコモとトヨタ自動車株式会社は、第5世代移動通信方式(5G)を用いた遠隔地間を想定した実験環境において、トヨタが開発したヒューマノイドロボット「T-HR3」の制御に成功したことを発表しました。

「T-HR3」は、力を制御するトルクサーボモジュールと、全身を自在に操るマスター操縦システムを搭載。操縦者はVRヘッドセット・HTC viveを装着することでロボットの視覚を共有、T-HR3にかかる外からの力を感じながら、操縦者と同じ動きをT-HR3にさせることができます。

これまでT-HR3の実験は有線接続で進められていましたが、より実用性の高い環境での使用に向け、ドコモがこれまでに培ってきた5Gの知見を活かしながら、その低遅延性を活用。5Gを用いた無線接続を一部含む約10キロメートルの遠隔地間を模擬した環境において、T-HR3の制御に成功したとのことです。

具体的には、「ボールを両手で挟んで持つ」や「ブロックをつまむ、積み上げる」、「人と握手をする」などの力の伝達が必要となる動作を、有線接続時と遜色ないレベルで行えることを確認できたとしています。

イベントでデモを披露

2018年12月6日に東京ビッグサイトで開催される「DOCOMO Open House 2018」では、会場の東京ビックサイトと東京スカイツリー間にて、本取り組みのデモンストレーションが行われる予定です。

今後もドコモとトヨタは、ロボットの多様な利用シーンを想定した実証実験を実施し、2020年の5Gサービスの実現と、モビリティ社会の実現をめざして技術とサービスの研究開発を推進していくとのことです。


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