7月24日、株式会社palanは、WebAR配信プラットフォーム「STYLY WebAR」で、Webブラウザのみで動作する国産VPS(Visual Positioning System)の提供を開始しました。アプリのダウンロードなしで、現実空間にARコンテンツを高精度に重ね合わせられます。
VPSは、カメラ映像から利用者の位置や向きを高精度に推定し、ARを現実空間の正しい位置に固定する技術です。GPSが届きにくい屋内でも利用でき、画像認識方式では難しかった対象物の周囲を回り込む動きや、現実の建物や地形の前後関係を反映するオクルージョン表現にも対応します。美術館や博物館、観光地、企業ショールームなど、屋内や私有空間を含む幅広い環境での活用を想定しています。
認識エンジンから空間マップ生成までの仕組みは、自社で開発しました。スマートフォンで撮影した写真や動画から、位置合わせに用いる3Dマップを生成できるため、専用スキャナーは不要です。空間のマッピングからメッシュ生成、空間認識、編集画面でのAR制作までを、STYLY WebAR上で一貫して行えます。
提供開始の背景には、海外のWebAR基盤やVPSサービスの提供終了や方針転換が相次ぎ、長期運用できる基盤の確保が課題となっていることがあります。palanは2017年頃からWebAR技術の開発を進め、累計6万件以上のAR制作と3,000社以上への導入実績をもとに、位置認識エンジンを含む完全Webベースの国産VPSを開発しました。これにより、外部基盤の動向に左右されない長期運用を見据えた基盤として提供するとしています。
活用先としては、商業施設や複合施設での常設AR演出、駅や空港での屋内ナビゲーション、観光地での歴史的建造物のAR表示、イベントや展示会での空間演出などを想定しています。また、このVPS基盤はWebARに加え、ネイティブアプリやヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも利用でき、用途に応じて同じ空間認識基盤を活用できるとしています。
STYLY WebAR サービス概要
| サービス名 | STYLY WebAR |
| 提供企業 | 株式会社palan |
| 発表日 | 2026年7月24日 |
| 主な特徴 | Webブラウザのみで動作する国産VPS、アプリ不要、高精度な位置合わせ、オクルージョン対応 |
| 主な用途 | 商業施設、駅・空港、観光地、イベント・展示会など |
| 対応デバイス | Webブラウザ、ネイティブアプリ、ヘッドマウントディスプレイ(HMD) |
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000328.000028239.html


