株式会社STYLYは25日、空間コンピューティングプラットフォーム「STYLY」において、これまで有償プランで提供していた都市XR機能を一般ユーザー向けに公開することを発表しました。公開される機能には、現実世界の場所とARコンテンツを紐づける「City Anchor機能」と、表示位置の精度が向上した「ロケーションマーカー機能」が含まれています。
STYLYは、現実の都市空間や生活空間におけるデジタルコンテンツの制作・配信・体験を可能にするサービスです。デジタルとフィジカルをつなぐ空間コンピューティングプラットフォームとして展開。2024年6月には世界的なXRカンファレンス「AWE(Augmented World Expo)」のグローバルアワード「AUGGIE AWARDS 2024」においてクリエイティブツール部門で受賞した実績を持っています。
今回無償公開される「City Anchor機能」は、ARシーンにおける基準地点を設定することで、現実の場所とシーンを関連付けることができます。この機能により、設定した場所を訪れた際に、その場所専用のARコンテンツを体験できるようになります。いる場所を特定するVPS(Visual Positioning System)技術と組み合わせることで、世界中の様々な場所でXR体験を創出することが可能です。
また、「ロケーションマーカー機能」については、iOSとAndroidデバイス間での表示位置のずれが大幅に改善されました。加えて、マーカーを自動で制作できる機能も新たに実装され、制作プロセスの効率化が図られています。
STYLYは今後も事業者やクリエイターとともに、XRや空間コンピューティング技術を活用したプロジェクトを展開していく予定です。なお、一部の場所では機能が使用できないため、詳細については公式マニュアルを確認する必要があります。
(参考)STYLY