ソニーは、3D裸眼立体視ディスプレイ「ELF-SR1」を10月31日に発売します。ウェアラブルデバイスを装着する必要なく、3D映像を裸眼で立体的に見ることができます。ソニーストアでの価格は50万円(税別)です。
「ELF-SR1」は特殊なメガネヘッドセットなどを頭部へ装着することなく、3D映像を見ることができるディスプレイです。ソニーは“空間表現”ディスプレイと呼称。ユーザーの目のトラッキング情報をもとに、3D映像を生成するビジョンセンサーと視線認識センサーを特徴としています。ソニー独自の視線認識センサーは、水平や垂直方向に加え、奥行方向に対しても左右の目の位置を検出するものです。
「ELF-SR1」の用途としては、デザイン制作業務やアパレル、美術館などが挙げられています。車や建築デザインの制作業務では、制作物の試作品を作ることなく、3Dコンテンツとしてディスプレイに表示させ、確認やイメージの共有を行えます。アパレルやハウスメーカーのショールームや店舗では、商品を表示させることで、数多くのカラーや形のバリエーションを紹介可能です。美術館や博物館、イベント会場などでは、通常遠くからしか見られない対象物をさまざまな角度から見ることができます。
ソニーは「ELF-SR1」向けのSDKを開発者向けサイトにて提供開始しています。SDKはゲーム制作エンジン「Unity」と「Unreal Engine 4」に対応しています。
「ELF-SR1」は「ソニーショールーム/ソニーストア 銀座」にて先行展示が行われています。ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神では10月23日より、ソニーストア 名古屋では11月6日より展示予定です。
「ELF-SR1」スペック
ディスプレイ |
15.6型 |
解像度 |
3,840×2,160 |
寸法(アクセサリー含む) |
383×232×231 |
重量(オプションパーツ含む) |
4.6kg(4.9kg) |
センサー |
高速ビジョンセンサー、視線認識センサー |
視聴環境 |
視聴可能距離:30cm~75cm |
オーディオ |
5.5W |
接続 |
HDMI input:1 |
消費電力 |
操作中:24W |
環境 |
ルミナンス:100lux~1.000lux |
サポートゲームエンジン |
Unity:2018.4、2019.4、2020.1 |
言語 |
日本語/英語 |
推奨PC環境 |
OS:Windows 10(64bit版) |
(参考)ソニー プレスリリース