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開発 2023.06.07

クアルコムのXR開発プラットフォームに注目の新機能 スマホ画面とAR体験が地続きに連動

半導体メーカーのクアルコムは、XR開発プラットフォーム「Snapdragon Spaces」の新機能を発表しました。スマートフォンとARデバイスの体験が繋がる「Dual Render Fusion」という仕組みです。

「Snapdragon Spaces」は、クアルコムが展開しているXR開発者向けプラットフォーム。SDKを使うことで、VRヘッドセットやARグラス、スマートフォン向けのVR/ARコンテンツを開発することができます。共通規格であるOpenXRに対応し、ハードウェアをまたいだアプリケーションの移植がしやすくなっています。2022年6月の公開以来、機能のアップデートを続けています。

今回、Snapdragon Spacesに追加された新機能「Dual Render Fusion」は、ARデバイスの3Dの世界と、手元のスマートフォンの画面の中の表示が連動するというもの。例えば操作で言えば、ARグラスとスマートフォンを有線接続し、スマートフォンの画面に現れたコントローラーをタップやスワイプすると、目の前の空間に広がる3Dコンテンツとのインタラクションを体験することができます。

これまで、AR体験を操作するためには専用のハンドコントローラーを使ったり、ハンドトラッキング機能を使って手で操作することが一般的でした。空間用の特殊な操作のため、習熟する必要がありますが、Dual Render Fusionは一般的に多くの人にとって馴染み深いであろうスマートフォンの使用感をAR体験に繋げるというもの。

クアルコムは、Dual Render Fusionにより、XR開発の経験がない通常のスマホアプリを3D体験につなげやすくなるとしており、「スマートフォンの使いやすさとARグラスの没入型体験の特徴が融合した新たな可能性が広がる」としています。

Dual Render Fusionを搭載したSnapdragon SpacesはすでにクアルコムのWebサイトにて公開されています。

(参考)プレスリリース

※2023/6/14 21:30 記事全体に事実誤認があったため修正を行いました。
※2023/6/8 3:20 記事全体に事実誤認があったため修正を行いました。


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