Snapは、オーストラリアで写真共有アプリ「Snapchat（スナップチャット）」の月間アクティブユーザー数（MAU）が800万人を超えたと発表しました。欧米圏以外でのユーザー拡大が進んでいることがうかがえます。
35歳未満の75%が愛用、ARレンズの利用も多多数
Snapによれば、「Snapchat」はオーストラリア全土の13～34歳の75%に利用されています（国勢調査に基づく推計）。また、ユーザーコミュニティ「Snapchatters」の参加者は、1日平均40回アプリを開くとのこと。
（「レンズ」の使用例。出所：Snap）
さらに、同国内の「Snapchatters」のうち60%がAR（拡張現実）レンズを使用しているとしました。SnapchatのAR投稿機能「レンズ」を使えば、自撮り写真にエフェクトをかけたり、動物などのキャラクターを風景に表示できます。SnapはARの普及に積極的で、2023年にも複数の企業タイアップを行っています。
欧米圏以外のユーザーが過半数に
SnapchatはMAU7億5,000万人を超えるアプリです。2023年2Qの決算発表によれば、全世界の日別アクティブユーザー数（DAU）3億9,700万人のうち、北米圏（1億人）とEU圏（9,400万人）を除く「他の地域」が約2億人に達するなど、欧米圏以外のユーザーが過半数を占めています。
一例として、サウジアラビアでは若年層の90%以上が使用すると推計されています。新設されたARクリエイター向け報酬プログラムも、アメリカに加え、インド・メキシコを対象地域に指定しており、欧米圏以外でのユーザー・クリエイター獲得を続けるものと思われます。
