Home » サウジアラビアはAR導入に理想的? Snapが語るその可能性


業界動向 2021.11.29

サウジアラビアはAR導入に理想的? Snapが語るその可能性

ARを活用した写真共有アプリ「スナップチャット」は、サウジアラビアの人々の間で非常に人気が高く、サウジアラビアでの参照可能な月間リーチ人数は1,950万人に上ります。これはサウジアラビアにおいて、TwitterやTikTok、Facebook、Instagramよりも多い人数をカバーしています。Arab Newsが報じました。

サウジアラビアのユーザーの90%が「1日30回以上」利用

サウジアラビアでは、一人当たりのスマートフォン所有率が非常に高く、ARを導入し販路を開くには理想的な場所とされています。Snapのデータによると、サウジアラビアのユーザーの約90%は、すでに同社のARレンズを「1日平均30回以上」使用。SnapのMENA地域ビジネスリーダーであるAbdulla Alhammadi氏は、「サウジアラビアではスマートフォンの所有率が高く、5Gネットワークも非常に充実しているため、若いサウジアラビア人はまさに”デジタルネイティブ”なのです」とコメントしています。

コンサルティング会社のデロイトによると、サウジアラビアにおけるARの普及率はモバイル利用ブームと軌をひとつにしていると分析。2025年までにサウジアラビアの「ミレニアル世代」(1981年から1996年生まれ)と「ズーマー世代」(1990年代後半から2000年代前半生まれ)のほぼ全員が頻繁にARを利用すると予想しています。

アラブ首長国連邦初のソーシャルAR制作スタジオであるAR MOREのマネージング・ディレクターであるMina Litvinova氏は、サウジアラビアのAR普及について次のように語りました。「オンラインで商品を購入する前にARを利用したことがある消費者の割合では、サウジアラビアとアラブ首長国連邦が主要な市場になると予測されます。世界で最もスマートフォンが普及しているこの地域は、消費者によるARの導入において世界をリードする立場にあり、そのためARマーケティングにおいても世界をリードする可能性があります」

Snapは9月23日のサウジアラビア建国記念日を記念し、サウジアラビア北部のアルーラのマダイン・サレハにある考古学的遺跡「カスル・アル・ファリド」などの文化的名所6カ所のARレンズを開発・提供しています。

(参考) Arab News


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード