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業界動向 2021.10.01

Snapが世界最大手の広告代理店と提携。企業のAR広告利用や開発サポートを拡充

スマートフォン向けアプリ「Snapchat(スナップチャット)」を手がけるSnap Inc.と、世界最大の広告代理店WPPがパートナーシップを締結しました。コマース分野を中心に、企業のAR広告利用を推進します。

ARコンテンツの共同開発や教育提供など、本格的なパートナーシップ

今回、SnapとWPPは「The AR Lab」と称するパートナーシップを締結。企業によるAR広告利用をサポートすることを目的とし、WPPの巨大なネットワークを通して、SnapのAR技術を特にEコマース分野において活用する見通しです。

具体的には、SnapはAR制作や広告効果の測定ツールといった技術をWPPに提供します。その中には、データ解析のためのツール、過去の事例を活かして迅速にARコンテンツを開発するAR Lab Strategy Guide等が含まれています。より効果的なキャンペーン立案を目的とする、ソリューションの共同開発も行う予定です。

さらに”AR Lab Academy”で、AR特化の教育コースをWPP従業員に履修させたり、WPPのクライアントに対して四半期に1度、AR開発のコンペを行うといった計画もあります。

94%が再度利用の意向

パートナーシップの背景には、小売業界等を中心にAR広告が高い効果を収めている事実があります。SnapとDeloitte Digitalの共同調査では、「ARを使った購入体験をした消費者の94%は、翌年も同じくらいARショッピングを利用する、または利用を増やす」と回答しています。

Snap社のグローバルエージェンシー・ブランドパートナーシップ部門でトップを務めるDavid Roter氏は、「2億人を超えるSnapchatユーザーが、毎日ARを体験しています。今回のパートナーシップでは、企業がスマートフォンのカメラを通して、このコミュニティにリーチする助けとなります(中略)我々はWPPとの連携発表に興奮しており、世界中のWPPクライアントと共に、マーケティングとコマース分野の開拓を進めることを楽しみにしています」と述べました。

(参考)WPP


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