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開発 2022.07.19

Appleの新機能活用、Shopifyが「部屋のデジタルツイン」デモ公開

2022年6月6日の開発者会議WWDCにて、アップルは3Dマップ作成機能「RoomPlan」を発表しました。この機能を用いたデモが、eコマースプラットフォームのShopifyによって公開されています。

「ARKit 6」と新APIを組み合わせ、家具を「リセット」

RoomPlan」は屋内空間のスキャンに特化した、ARKitを利用した機能です。端末のカメラ及びLiDARスキャナーを使い、屋内空間の3Dフロアマップを作成できるというもので、家具などの位置も反映したドールハウスを手軽に作れます。

この「RoomPlan」を使った例として、ShopifyのRuss Maschmeyer氏は7月13日、自身のTwitterで複数の動画と解説を投稿しています。自社の家具購入アプリに組み込み、例えばソファーを窓辺に配置するとどう見えるか、確認するといった内容です。

加えて興味深いのが、室内の家具を全て消し去り、まっさらな状態にするというデモ。Maschmeyer氏はこの特徴を”Space Eraser”と呼び、「リセットボタン」という言葉も使っています。実際に部屋にある家具を消して、好みの商品を配置してみるといった使い方が可能です。

「現実の画素データとLiDARで取得した深度情報を組み合わせれば、自分の部屋とそっくりなデジタルツインを作れます。これをARで実際の空間に重ね、デジタル上で編集も可能です」Maschmeyer氏はこう解説します。「買い物客はまっさらな部屋に、実際の家具の配置を元にしてルームセットを置き、スワイプ動作で入れ替えるといったことができます」

原稿執筆時点ではデモ動画のみで、アプリへの実装時期などは未定です。ARを用いた試し置き機能はIKEAなど多くの企業から発表されていますが、「RoomPlan」により選択肢がまた増えるかもしれません。

(参考)AppleInsiderTwitter


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