3Dスキャンサービス「Matterport」で生成した空間に、家具などのオブジェクトを配置できるサービス「ArchiTwinBasic」がリリースされました。建築現場やバーチャル展示会の設営管理、不動産業者のオンライン内見などでの活用が期待されています。
「ArchiTwinBasic」を開発するのは、デジタルツイン技術を活用した遠隔管理ソリューションを建築業界向けに提供するArchiTwin株式会社です。
「ArchiTwinBasic」はMatterportの空間に3Dモデル(obj、fbx、gib形式)を配置し、ユーザーに公開できるサービス。ユーザーが空間のどこの位置にいてどの方向を向いているかを視覚化するミニマップ機能や、タグを設定して画像や動画に紐付けられる機能が備わっています。
「ArchiTwinBasic」の価格は以下の通りです。
スペース数 |
価格(税別) |
1スペースのみ |
無料(30日間) |
5スペースまで |
月額980円、または年額10,000円 |
25スペースまで |
月額2,500円、または年額27,000円 |
50スペースまで |
月額4,500円、または年額49,000円 |
100スペースまで |
月額8,000円、または年額85,000円 |
ArchiTwin社では「ArchiTwinBasic」のサービスに加えて、複数空間を管理できる「ArchiTwinPro(β坂)」の開発も進めています。空間にBIMデータを重ねて表示することや、文書管理クラウド「BOX」と連動も可能とのことです。
Matterportの展開が進む
Matterportは被写体を2次元画像ではなく、立体的(3D)データとして取得する3Dスキャンソリューションです。取り込んだデータを、縦・横・高さの座標軸を持つ仮想空間の中に配置し、WebブラウザやVRヘッドセットで体験できる3D空間を再現します。
Matterport社の発表によれば、これまでに「世界で十万単位の顧客が、500万もの建物や空間を3Dスキャンでオンライン上に再現している」とのこと。Matterportの3Dスキャン数は急増しており、2020年5月から1年間で2倍以上になっています。