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学校教育 2019.09.03

ネイティブ講師が教えるVR英会話の授業 仙台育英が試験導入

日本法人向けにVR英会話サービスを提供している米スタートアップImmerse Inc.は、高校生を対象にした「アメリカ人講師による対人VR英会話レッスン」の導入を開始します。最初の導入先は宮城県にある仙台育英学園高等学校の英進進学コース。9月より試験的に導入されます。

Immerse社の「対人VR英会話サービス」は、空港やオフィス、会議室、レストランなど数十種類の英語利用シーンをVRで再現、現実に近い英会話を学習することで英語学習への集中力と教育効果を高めるというもの。

Immerseによれば、ネイティブのアメリカ人講師とVRで実際に話すことで、「より相互的でリアルな学習体験を行え、通常の英会話クラスの2倍から3倍の学習効果が見込め、留学に近い英語力上達の効果が期待できる」とのことです。

IIBC協力のもと学習効果の検証を実施

Immerse社は、日本においてTOEIC Programの実施・運営を行う「IIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)」協力のもと、VR英会話レッスンの効果を測定します。仙台育英学園高等学校の生徒は本学習の前にTOEIC Speaking Testを受験し、約3ヶ月に渡るレッスン後に再度試験を受けます。

IIBCがこれまでTOEIC Speaking Testを受験してきた膨大な受験者のデータから統計的にスピーキング力が向上したと認められる点数を設定。試験の効果検証が主観的なものにならないよう、客観的データのもと学習効果を測定することで、効果測定の信頼性を底上げするとしています。

今回サービスの導入に際して、仙台育英学園の加藤常務理事は以下のようにコメントしています(強調は弊誌)。

「国際バカロレア認定校である仙台育英学園高等学校は100校以上の海外姉妹校との交流や豊富な留学・研修機会の提供、オンライン英会話(OST)の導入などで英語教育に力を入れてきたが、留学は費用が高額、研修は滞在が短期間、OSTは“リアルな実体験”が得られにくいといったようにそれぞれに課題がある。
VR英会話はこれらの課題を乗り越え、英語学習への意欲を高めることはもちろん、“コミュニケーションツールとしての英語”をより意識させることが期待できる

(参考)Immerse Inc. プレスリリース


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