Home » サムスン、360度動画配信プラットフォームを整備 クリエイター支援も


活用事例 2016.06.24

サムスン、360度動画配信プラットフォームを整備 クリエイター支援も

サムスン製の360度カメラ「Gear 360」が、6月23日よりアメリカでも発売されることになりました。これに合わせてサムスンは、これまで「Milk VR」として提供してきた360度動画配信サービスを「Samsung VR」とリニューアルしました。さらに米国サムスンは、VRや360度コンテンツを制作するクリエイターを支援する「Samsung Creators」を立ち上げることも発表しました。

サムスン 360度動画プラットフォーム

Milk VR(Samsung VR)とは?

サムスン 360度動画プラットフォーム(Samsung VRの配信コンテンツ例)

Milk VRは、Gear VR向けにサムスンが提供する、360度動画配信プラットフォーム。2015年のサービス開始当初は映像制作スタジオによるコンテンツ配信のみでしたが、後にインディのチームも作品を配信できるようにするなど、サービスの拡充が進んでいました。

今回、サムスン製の360度カメラ「Gear 360」のアメリカ国内販売開始とともに、Milk VRは「Samsung VR」と名を改めてリニューアルすることになりました。「Samsung VR」では、アカウントを作成すれば誰でも360度動画をアップロードでき、他人と共有することができます。同様の機能を備えているプラットフォームとしては、既にYouTubeやLittlestarなどの競合が展開しています。

360度動画はSamsung.comにアクセスすればブラウザからも見ることができます。またAndroid用のアプリもリリースされており、Gear VRなしでの動画再生・投稿などができるようになっています。

ただしSamsung VRは、Gear VR向けのアプリもAndroid向けのアプリも、現在日本国内からは入手不可能となっています

クリエイター支援をするSamsung Creators

サムスン 360度動画プラットフォーム

米国サムスンは、Samsung VRも使いながら、VRや360度コンテンツを制作するクリエイターを支援する「Samsung Creators」を立ち上げることも発表。この活動の一環としてセミナーや授業のような活動も行われる予定です。

さらに今回、「音楽」、「サイエンス&テクノロジー」「ゲーム」「旅」「ファッション」・・・などの10の分野で360度動画作品を公募するアワードイベントの開催も決定しています。賞金は1万ドル(約100万円)で、各部門1つずつノミネート作品が選出されます。

Samsung Creatorsのページはこちら

Gear 360

Gear 360はサムスンが開発している360度カメラ。「Galaxy」シリーズのスマホが無いと使用できませんが、スマホやGear VRとの連携がスムーズです。また現在流通している360度カメラの中では、4万円強で4K画質の動画撮影が可能など値段に対して比較的高性能です。

(関連記事)
360度カメラ性能比較。THETA S、Gear 360、360camなど5機種のスペックを比較 – Mogura VR

2016年4月より韓国やイギリスなどの一部の国で販売を開始していました。今回6月23日より、「Gear 360」がアメリカでも販売解禁されました。価格は349.99ドルです。なお、日本を始めとするその他の国での販売予定は明かされていません。

(参考)
Samsung NEWSROOM
https://news.samsung.com/global/samsung-launches-samsung-creators-to-democratize-and-accelerate-next-generation-storytelling


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード