韓国メディアのThe Korean Timesは、サムスンがマイクロソフトと共にVR/AR両対応のヘッドセットの開発を進めていると報じています。マイクロソフトとの協業により、MR(複合現実)市場でのパートナーを拡大する狙いがあるようです。
一体型のAR/VRデバイスを開発中
Korean Timesはこの件に関し、「関係する複数のサムスン社員から、電話インタビューを通して得た情報」であるとしています。電話インタビューによると、サムスンはワイヤレスの高価格帯VR/ARヘッドセットを開発中。デバイスはスマートフォンやPCを必要としない一体型で、有機ELディスプレイとセンサーを搭載するとみられています。そしてこの開発に際し、マイクロソフトは自社の製品を使用するロイヤリティを下げたということを明らかにしています。
サムスンはマイクロソフト製品をサポートする条件として、Windows Mixed Reality(Windows MR)ヘッドセットにサムスン製のプロセッサを採用することを提示した、とも報じられています。
MR市場へのサムスンの期待
サムスンは現在、Windows MR向けのヘッドセット、Samsung Odysseyを開発・販売しています。「新しいMRデバイスをリリースし、コンシューマー向け市場をさらに開拓する意思がある」と、取材に応じた人物は述べています。
直近では、アップルがAR/VR両対応、片目8Kのデバイスを開発中との報道もあり、これまでにないハイスペックなデバイスの実現が期待されています。
一方のサムスンは、Windows MRヘッドセットが既存のエコシステムを活性化し、市場を広げることを期待しています。そしてマイクロソフトと協力することで、より多くのコンテンツメーカーが、サムスンの率いるエコシステムに参画することを望んでいるようです。
このヘッドセットは、9月にベルリンで開催されるコンシューマーエレクトロニクスショーIFA 2018で披露されるとのこと。本情報は匿名の情報源によるものとされており、公式発表まで真偽は不明ですが、今後の動向が注目されます。