AR農作業補助アプリ「Agri-AR」を開発・運営する株式会社Rootが、クラウドファンディングを実施中です。目標金額100万円を掲げ、林業分野向け拡張機能の追加実装を目指しています。同社は2024年12月に開催されたピッチイベント「XR Future Pitch 2024」にてオーディエンス賞を受賞しています。
株式会社Rootは小規模から中規模の農業の活性化を目的に、システム開発事業を展開する企業です。ARと各種デバイスを活用したアプリ開発において実績があり、2024年4月にAR農作業補助アプリ「Agri-AR」をリリースしました。同社代表の岸圭介氏は自らも農業と狩猟を行いながら、アプリの開発からサービス運営までを行っています。
「Agri-AR」は2022年から農林水産省「戦略的スマート農業技術等の開発・改良」(生研支援センター)に採択され研究開発が進められてきました。主な機能として、平行直線のガイド表示、距離や面積の計測、肥料分布のAR表示、作業記録の保存と再現、AR看板機能などを備えています。
(農作物を指先で計測する様子。https://www.youtube.com/watch?v=kC0P1CIUQJo 参照)
スマートフォンとVR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」に対応しており、全12機能を月間約5,000円で利用できます。すでに全国の農園、農業技術センター、農業資材会社など200以上の導入実績があり、フィリピン農業省傘下の研究センターでも採用されているとのことです。
今回のクラウドファンディングでは、林業分野向けに2つの拡張機能を開発することを目指しています。1つ目は「周囲測量」で、間伐などの事業地の面積を算定するための測量作業を支援。2つ目は「標準値調査」で、一定範囲内の樹木数やサイズの計測を行い、対象全体における各種数値を推定調査する作業をサポートします。両機能のβ版はすでに開発が開始されており、デモ動画も公開されています。
開発された機能は現行の「Agri-AR」アプリの機能として組み込まれる予定です。支援リターンとしては、アプリの利用権等が用意されており、通常価格よりも割引された金額で提供される予定です。
募集は2025年1月末まで。こちらのページから支援可能です。