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投資 2022.08.22

モーションキャプチャスーツの「Rokoko」が資金調達、Z世代に人気のアバターアプリ「ZEPETO」と連携予定

8月18日、デンマークのRokokoは、韓国NaverZより300万ドルの戦略的投資を受けたことを発表しました。本調達にあたって、Rokokoの企業価値は8,000万ドルと評価されました。

Rokokoは、モーションキャプチャーを用いたアニメーション制作ソフトウェアを提供する企業。TechCrunchの取材によると、NaverZはアバターアプリ「ZEPETO」において、Rokokoのモーションキャプチャーを使用したアニメーション作成ツールを公開する見込みです。


(画像:Rokoko)

このラウンドはNaverZが主導し、既存のリードインベスターであるVF VentureとNorth-East Venture、ロボット工学の専門家Thomas Visti氏(Universal Robots、MiR)や、Rokokoの新しい取締役Brett Bibby氏らが参加しています。

クリエイター向けの手軽・安価なモーキャプ、アニメーション制作促進

Rokokoはクリエイター向けに、手軽で低コストのモーションキャプチャーシステムを開発、提供する企業です。既存のモーションキャプチャーは、動きを捉える専用カメラが用意されたスタジオで撮影するため高いコストがかかり、かつ専門的な知識が必要な技術でした。


(画像:Rokoko)

Rokokoのシステムでは、同社が開発したモーションキャプチャースーツとグローブを装着するだけで動きのデータの捕捉ができます。同時に、高度なモーション編集ソフトウェア群によって、アニメーション利用できるデータに変換も可能。キャラクターをアニメーション化しなければならないクリエイター向けのシステムです。Rokokoユーザーは世界中の大手企業を含む5万人以上、大半は新進のクリエイターが占めています。

Rokoko CEO兼共同創設者のJakob Balslev氏は、「このNaver Zからの投資で、私たちは世界で最も強く、最も速く動いているメタバース企業の1つに加わり、私たちのビジネスをアジアに拡大する計画が前進しました」「Naver Zは、アニメーターがRokokoが提供するツールを使って作成したアニメーションを収益化できるような『ZEPETO』内エコシステムを公開する予定です」とコメントしています。

(参考)RokokoTechCrunch


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