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メタバース最新動向 2025.07.01

Robloxのアクセス急増、同時接続数3,000万人を突破し世界記録に インフラ整備急ぐ

Robloxが記録的なアクセス急増を達成しています。同時接続プレイヤー数は4月の1,390万人から、6月には3,060万人へと倍以上に増加し、これまでの記録を大幅に更新しました。また、Roblox内ゲーム「Grow a Garden」が同時プレイ数2,160万人を達成し、これまでフォートナイトが持っていたギネス世界記録を上回っています。

現在、Roblox内では複数のゲームが大きな人気を集めています。「Dress to Impress」「Adopt Me!」「Dead Rails」「Grow a Garden」「Fisch」といったタイトルが特に注目されており、プラットフォーム全体の同時接続数を押し上げています。

数週間で無名の状態から一気に巨大な人気を獲得するケースもあり、予測が困難なほどの急成長を見せています。


(「Grow a Garden」)

人気ゲームの内容は多岐にわたります。「Grow a Garden」は庭を育てるシミュレーションゲーム、「Fisch」は魚釣りゲーム、「Dead Rails」はゾンビが出現する砂漠を列車で進むアドベンチャーゲーム、「Adopt Me」はペットを育てたり家を作ったりするロールプレイングゲーム、「Dress to Impress」は服を着替えてランウェイを歩くファッションゲームとなっています。


(「Dress to Impress」)

数千万人のユーザーアクセスに対応するため、Robloxは世界規模のインフラ構築に取り組んでいるといいます。同社は世界24か所にゲームサーバーを稼働させるエッジデータセンターを運営し、ユーザーがゲームに参加する際は遅延を最小限に抑えるため、最も近いデータセンターの最適なインスタンスにマッチングされる仕組みを採用。

また、2つの大規模なコアデータセンターでは、ウェブサイト、レコメンデーションアルゴリズム、セーフティフィルター、バーチャルエコノミー、パブリッシングプラットフォームといった中核サービスを運営しています。

すべてのエッジデータセンターは、グローバルプライベートネットワークでコアデータセンターと相互接続されており、エッジデータセンターがコアのサービスを保護するファイアウォールとしても機能しています。

予測不能なアクセス急増への対応も課題となっています。Robloxは、2年前から長期的な予測と短期的な調整を組み合わせた体制構築に取り組んできました。最大で2年先までの必要容量を予測し、ユーザー需要と効率的なサーバー利用のバランスを取っています。

しかし、現在人気の「Dress to Impress」や「Grow a Garden」のようなゲームは、2年前の予測時点では存在していませんでした。例えば2025年3月には「Dead Rails」が100万人の同時ユーザーを記録し、利用可能なCPU容量をすべて使い切る事態も発生しました。

こうした状況を受け、同社では毎週の厳密な計画・テスト・容量調整のサイクルを導入しています。月曜日にインシデントレビューを実施し、火曜日にはキャパシティプランニング、水曜日以降には継続的なカオステスト、木曜日には大型アップデートへの対応レビュー、金曜日には追加のクラウドリソースを確保し、週末のピーク使用に備える体制を整えています。

大量アクセス時でも快適な利用を維持するため、Robloxは技術的な工夫を重ねています。一般的なゲームシステムでは、数百万人のプレイヤーが同時にプレイボタンを押すと、制限や待機、あるいはマッチメイキングアルゴリズムを省略してランダムサーバーに送るといった処理が行われます。しかしRobloxでは逆のアプローチを採用し、プレイヤーの集中アクセスに対応するため、マッチメイキングシステム全体を再設計しています。

ピーク時には1秒間に最大40億の参加組み合わせを評価できるこのシステムは、「1,000万人の参加を10秒で処理する」という目標に向けて、継続的に改良されています。容量制限による制限を回避するため、セルラーインフラストラクチャへの移行の一環としてクラウドバーストの実験も行っています。このアーキテクチャでは、ユーザーをオンプレミスとクラウドとエッジ双方のデータセンターにマッチングさせることで、ピーク需要に対応します。

システムの回復力を強化する取り組みとしては、1,600以上のマイクロサービスからの情報に基づいて特定サービスのストレステストを行う「TACO(test actual capacity on Tuesdays)」や、連続容量正確性(C3)システムによる予測管理、さらにはランダムな障害注入やリソース枯渇を発生させるカオステストプラットフォームの構築など、多角的な対策が講じられています。

Robloxでは、最高技術責任者を含む全役員が週末のオンコール対応に参加しており、全社一丸となってインフラ運用に取り組む姿勢を示しています。毎週末にアクセス数の記録更新が続いているRoblox。今後の動向に注目です。

(参考)Roblox


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