Home » AR プラットフォーム「Vera」を開発中の Resonai が 2,000 万ドルを調達


投資 2022.11.15

AR プラットフォーム「Vera」を開発中の Resonai が 2,000 万ドルを調達

建物管理向けのAR プラットフォーム「Vera」の開発を進めるResonaiが、シリーズAラウンドで2,000万ドル(約28億円、2022年11月15日時点)の資金調達を行いました。今回で、Resonaiの調達額は総額3,000万ドルに。資金はVeraの開発や、米国やアジア、ヨーロッパにおけるマーケティングにも充てられる計画とのことです。

建物のデジタルツインを作成、より快適な体験、効率的な管理を提供

Resonaiが開発する「Vera」は、現実の建物の利用体験を改善するARプラットフォームです。主にショッピングモールや娯楽施設、オフィスでの導入を想定しており、建物全体のデジタルツインを作成して、ナビゲーションやマニュアルのAR表示ができます。

建物のオーナーにとっても、デジタルツインで建物全体をいつでもどこでも可視化できるというメリットがあります。IoTデバイスを効率的に制御したり、建物全体のエネルギー使用量、稼働率、空調なども管理したりできるようになるとのこと。

さらにメンテナンスの観点からも、問題の早期発見に役立ち、修理の高速化や優先順位の明確化につながるとされています。建物内で作業員が扱う機器もARトレーニングを実施できるようになり、建物の運用・保守の改善が望めます。

なお、このラウンドの投資家には、イスラエルの投資企業Meitav-Dash、イスラエル第2位の小売チェーンBlue Square Israel、イスラエルで世界的なファッションブランドの総代理店を務めるIrani Corp(Factory 54)の投資部門Irani Venturesなどが参加しています。また、Resonaiは設立以来、世界最大級の卸売モール運営会社を含む小売企業との提携を増やしています。

(参考)Auganix.org


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード