6月13日、Razerは、同社が取り組むオープンソースのVRシステムOSVRのコンテンツの開発のために総額500万ドル(約5.5億円)の投資を行うと発表しました。
OculusやHTCに続く取り組み
OculusやHTCは既にコンテンツ開発のために同様の取組を進めています。
Raerが今回立ち上げた枠組みは、VRコンテンツ開発者がOSVR向けに開発を進めることを促進するもの。資金をただ提供するのではなく、一定数のキーの販売を事前購入というもの。最低限のROI(投資対効果)が見込まれるため、開発者にOSVR向けにコンテンツを開発するインセンティブになるものと思われます。
OSVR向けの開発が含まれていれば、マルチプラットフォームのソフトでも対象になります。また、OSVR自体は様々なVRヘッドマウントディスプレイをサポートする予定で、Razer自身が開発をしているOSVR HDKなどで動作します。
OSVRとは
OSVRはRazerが主導して進めているオープンプラットフォームのVRシステムです。ヘッドマウントディスプレイやコントローラーなどのハードウェアからソフトウェアなどVRに関わる一連のエコシステムをオープンソース化していこうとしています。この仕組が広がると、デバイスごとの互換性などがシステム内部に内包されることになり、ユーザーも使いやすいものになる、と期待されます。
Razerはこの取組を主導しており、OSVRに対応するヘッドマウントディスプレイOSVR HDKを開発、発売しています。
ハードウェアとしてRazerが作っているHDKはつい先日バージョン2が発表され、開発者だけでなく一般消費者向けのVRヘッドマウントディスプレイともなりつつあります。コンテンツの充実に期待したいところです。
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(参考記事)
Razer Earmarks $5 Million to Encourage OSVR Content Development – Road to VR
http://www.roadtovr.com/razer-5-million-osvr-developer-fund-investment/
※米Road to VRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。