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業界動向 2024.10.23

スマートグラス「Ray-Ban Meta」が快進撃 レイバンのグローバル店舗の6割で“最も売れている”商品に

Meta共同でスマートグラスを開発するEssilorLuxottica社CFOであるStefano Grassi氏は「スマートグラス『Ray-Ban Meta』が欧州・中東・アフリカ地域(EMEA)のRay-Ban店舗の60%で最も売れている商品」と明らかにしました。同社の2024年第3四半期決算発表における発言で、「Ray-Ban Meta」の人気が具体的な数字が示されたことになります。

EssilorLuxotticaは世界のアイウェア市場でほぼ独占的な地位を占めている企業。Ray-BanやOakleyなどの同社ブランドは世界中で高い認知度を誇っています。

Ray-Ban MetaはEssilorLuxotticaとMetaが2023年に発売したメガネ型デバイスです。カメラとスピーカー、マイクを搭載し、フルHDでの写真・動画撮影が可能。通話や音楽再生などもメガネを装着したまま使用可能で、MetaのAIを通じて音声コマンドでの各種機能が拡充しています。ただし、これらのMeta AI機能は現在、EMEA地域では英国を除き利用できません。

「Ray-Ban Meta」の売れ行きについて、EssilorLuxotticaのCFOを務めるGrassi氏は「米国での成功は当然として、欧州でも大きな成功を収めている」と述べています。一般的なRay-Ban製品の平均販売価格が150〜200ドル程度とされる中、300ドルからの価格設定にもかかわらず、EMEA地域の過半数の店舗で最も売れている商品となっています。なお、EMEA地域はヨーロッパ、中東、アフリカを含む地理的地域であり、通常、企業によるグローバル区分として使用されます。

同氏は併せて「Ray-Ban Metaのパフォーマンスについて非常に満足している。全体的な成功事例だと考えている」とコメント。「EMEAのRay-Ban店舗の60%で、Ray-Ban Metaが最もよく売れている商品となっている」と具体的な数字を挙げて好調ぶりを強調しました。

Metaは「Ray-Ban Meta」に新機能を継続的に追加しています。最近では、リマインダー、タイマー、WhatsAppボイスメッセージ、QRコードスキャン、より自然なMeta AIの起動機能などが追加されました。今後は、リアルタイム翻訳やSpotifyコントロールなどの機能も追加される予定です。

なお、MetaとEssilorLuxotticaは最近、パートナーシップを2030年代まで延長することを発表し、「複数世代にわたるスマートアイウェア製品」を開発していく方針を明らかにしています。

(参考)UploadVR

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