MetaとEssilorLuxotticaがスマートグラス開発のパートナーシップを延長し、今後10年以上にわたって複数世代のスマートアイウェア製品を共同開発することが発表されました。この提携延長により、MetaはRay-BanやOakleyなど世界的に有名なサングラスブランドを持つEssilorLuxotticaとの関係を強化し、グラス型デバイスの開発を加速させる方針です。
MetaとEssilorLuxotticaは、「次の10年」にわたるパートナーシップの延長に合意し、「複数世代のスマートアイウェア製品」の開発を進めることを発表しました。EssilorLuxotticaは世界のアイウェア市場でほぼ独占的な地位を占めており、Ray-BanやOakleyなどの同社ブランドは世界中で高い認知度を誇っています。
Metaの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏は、「これまでのEssilorLuxotticaとの協力に誇りを感じており、今後の長期的なロードマップに期待しています。私たちには、メガネを次の主要なテクノロジープラットフォームに変え、同時にそれをファッショナブルにする機会があります」とコメントしています。
Googleも今年初めにEssilorLuxotticaとの提携を狙って交渉を行っていたという報道がありましたが、EssilorLuxotticaはMetaとの関係を選択したようです。
なお、現在販売されているディスプレイ非搭載のスマートグラス「Ray-Ban Meta」については、Meta幹部が製造が需要に追いついていないと話しており、人気となっています。The Informationの報道によると、2025年に発売予定のヘッドアップディスプレイ(HUD)搭載スマートグラスはRay-Banブランドではない可能性があります。これは、ディスプレイシステムを収納するために必要な厚みのあるデザインにEssilorLuxotticaが難色を示したためとされています。
MetaのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は、過去1年間のインタビューやポッドキャスト出演で、ディスプレイなしのスマートグラスを長期にわたって提供し続ける意向を示唆しています。同社のLlama(大規模言語モデル)シリーズを活用したMeta AIアシスタントの可能性が大きいためです。ザッカーバーグ氏は当初、スマートグラスには表示機能が必要だと考えていましたが、現在では音声のみのプロダクトラインも継続する価値があると考えているようです。
Metaは、9月25日年次開発者会議Meta Connectを開催予定です。ARグラスに関わる何らかの新情報に期待したいところです。
(参考)UploadVR
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