半導体大手のクアルコム(Qualcomm)は、子会社のQualcomm Technologiesを通じて、半導体開発のスタートアップNUVIAを買収しました。買収総額は14億ドル(約1,500億円)。CPUのロードマップを充実させ、2022年以降、新たな内部設計のCPU出荷を目指します。
創業2年のCPUスタートアップ
クアルコムは、スマートフォンなどモバイル機器向けチップセットを手掛けています。VR/ARデバイス向けチップセットの開発にも注力しており、Oculus Quest 2やPico Neo 2などの一体型VRヘッドセット、ARデバイスではHoloLens 2やNrealLight対応のスマートフォンなどにも使用されています。
今回買収されたNUVIAは2019年創業。CPUの開発を行うスタートアップです。買収についてクアルコム次期CEOのCristiano Amon氏は、「世界トップレベルのNUVIAチームが加わることで、当社のCPUロードマップが充実します」と期待を語りました。
スマホ、PC、XR等幅広い製品へ搭載
クアルコムはNUVIAとの次世代CPUを、スマートフォンのフラッグシップモデル、ラップトップPC、そしてXRなどの幅広い製品に統合する予定です。また2社による新しい内部設計のCPUを搭載した最初のSnapdragonプラットフォームは、2022年後半にサンプル出荷を計画。高性能ラップトップPC向けを予定しています。
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