ドイツの大手メディアProSiebenSat.1が、同国のスタートアップHolodeck VRに300万ユーロ(約3億7,000万円)を出資したことが判明しました。Holodeck VRは、ドイツの研究所フラウンホーファー IIS (集積回路研究所) から誕生したVR関連企業です。
Holodeck VRは、高周波や赤外線トラッキング、IMU(慣性計測装置)を組み合わせた、VRヘッドセット用の集団の位置トラッキング技術を特許として有する企業です。この技術を使うことで最大20人が、10mx20mの範囲内で自由な(ケーブル類などが存在しない)VR体験を行うことを可能とします。
同社によると、特許技術はエンターテイメント分野や個別の誕生パーティといったイベント事で活用できるとのこと。Holodeck VRはこの技術を使用した場合、1日に数千人の来客(ゲスト)に対応できると解説しています。
今回のProSiebenSat.1からの出資金は、オープンコンテンツプラットフォームの制作とネットワーク範囲の拡張に使用されます。Holodeck VRはまた、ロケーションベース(施設型)VRのオーナーやオペレーターとの提携も模索しているとのこと。
Holodeck VRの共同創業者でマネージングディレクターのJonathan Nowak Delgado氏は、ProSiebenSat.1の出資について以下のようにコメントしています。
今回の(ProSiebenSat.1からの)出資によって、我々は弊社のVR技術を次世代の、シンプルかつソーシャルで、楽しい体験が可能な物に発展させることを計画しています。