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業界動向 2020.01.08

Pimaxの新型VRヘッドセット「Artisan」、NOLO VR製ベースステーションが付属

2019年12月に発表された、中国のスタートアップPimax社の新型VRヘッドセット「Artisan」に、同国のNOLO VRが開発したトラッキングデバイスとハンドコントローラーが付属します。

エントリーモデルに相当する製品か

Pimax社は、これまで「Pimax 8K」や「Pimax 5K XR」など、ハイエンドな性能を持つ、高額なVRヘッドセットを製品として展開してきました。2020年1月現在「Artisan」のディスプレイには、省コストのRGPストライプの液晶パネル(片面1,700 × 1,440)が使用されていることが判明しています。リフレッシュレートは120Hzで、視野角は140度です。

本体のみでも発売予定

Pimax社のCOO、 Kevin Henderson氏によれば、「Artisan」は本体だけの販売のほかに、VRヘッドセットと内臓オーディオ、NOLO VR製のベースステーションやハンドコントローラー、ヘッドトラッキング用マーカーに加えて内臓サウンド付きヘッドストラップが同梱されたバージョンの発売を予定しているとのこと。「Artisan」は2020年1月7日から開催されているCES 2020に出展中ですが、現時点では、両バージョンの価格は判明していません。

「Artisan」は両バージョン共に、通常のSteamVR(デバイス)でのトラッキングにも対応しています。Henderson氏は、NOLO VR製のトラッキングデバイス同梱版を購入することで、6DoFによるPCVRゲーム体験をより安価に体験することが可能と説明しています。

NOLO VRについて

NOLO VRは、2015年に北京で創業された、VR関係の周辺機器を手掛けている企業です。125以上の許諾対象特許と、12の国際特許を有しています。2019年8月には、約16億円の資金調達を行いました。

NOLO VRは2019年7月現在までに、Oculus GoやGear VRでSteamVR系(PC)ゲームをプレイ可能にするストリーミングソフトウェア「Nolo Home」や「Nolo CV1」をリリースしています。

「Nolo CV1」は、赤外線と超音波を組み合わせたワイヤレス形式のデバイスです。ヘッドセットに装着し、ベースステーションを1つ設置することで、6DoFトラッキングを実現します。製品には、専用のハンドコントローラーも付属します。Oculus Goやスマートフォン向けのVRデバイスの体験を6DoFにするためにも使われています。

(参考)Road to VR

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