中国のスタートアップNOLO VRが、シリーズA+で1,500万ドル(約16億円)を資金調達しました。NOLO VRは、2015年に北京で創業された、VR関係の周辺機器を手掛けている企業です。125以上の許諾対象特許と、12の国際特許を有しています。
今回の出資には、中国の投資ファンドJoy Capitalが主導する形で行われました。同社のほかにも、アメリカのファンドBlueRun VenturesとPeakview Capitalが出資者として参加しています。出資によって、NOLO VRの資金調達総額は2,450万ドル(約26億円)に達しました。
6DoFのトラッキングなどを実現
NOLO VRは2019年7月現在までに、Oculus GoやGear VRでSteamVR系(PC)ゲームをプレイ可能にするストリーミングソフトウェア「Nolo Home」や「Nolo CV1」をリリースしています。
「Nolo CV1」は、赤外線と超音波を組み合わせたワイヤレス形式のデバイスです。ヘッドセットに装着し、ベースステーションを1つ設置することで、6DoF(※)トラッキングを実現します。製品には、専用のハンドコントローラーも付属します。Oculus Goやスマートフォン向けのVRデバイスの体験を6DoFにするために使われています。
(※6DoF:デバイスの向きと位置情報の両方を認識するトラッキング)
投資計画の一環
今回のJoy Capitalの出資は、同社がスタートした複数の業界・分野にまたがる総額7億ドル(760億円)規模の投資計画の一環です。Joy CapitalはNOLO VRのほかにも、MobikeやLuckin Coffeeといった複数の中国スタートアップに出資を開始しています。
(参考)Road to VR