中国のVRヘッドセットメーカーPico Technology(以下、Pico)から、一体型VRヘッドセット「Pico Neo 3」が発売されました。また法人向けに、「Pico Neo 3 Pro」、「Pico Neo 3 Pro Eye」の2デバイスをリリースする計画です。
企業向け、699ドルから
「Pico Neo 3」は4月に詳細が発表された、コンシューマー向けのデバイスです。2021年5月10日に発売されました。発売に合わせて中国で開催されたイベントでは「Neo 3」の価格など詳細に加え、新たに法人向けの「Pico Neo 3 Pro」、「Pico Neo 3 Pro Eye」2モデルが発表されました。
Pico Neo 3シリーズは、クアルコムの5G対応AR/VR専用チップセットSnapdragon XR2を搭載。解像度3,664 × 1,920の5.5インチディスプレイを使用。画素密度は773ppi。リフレッシュレートは最大90Hz、視野角は98度です。メモリは6GB。Pico Neo 3のストレージは128GBと256GBの2モデルが展開されます。ヘッドセット側に4つの光学カメラを搭載し、1対のハンドコントローラーを使用します。
NVIDIAのDirect Modeに対応し、PCとDisplayPort経由で有線接続することで、SteamVRで起動したVRコンテンツの体験も可能。また同じく、NVIDIAのクラウドレンダリングサービスCloudXRへの対応が発表されています。
Neo 3 Pro Eyeには前世代機のPico Neo 2 Eyeと同様、Tobii社のアイトラッキング技術が採用されています。
Pico Neo 3の価格は中国では4万円台
中国国内の価格として発表されたのは、「Neo 3」が2,499元(約42,400円)。法人のみの2モデルに関しては「Neo 3 Pro」が3,699元(約96,600円)、「Neo 3 Pro Eye」7,999元(約135,600円)です。
Picoは「Neo 3 Pro」、「Neo 3 Pro Eye」について北米とヨーロッパを含むアジア外でもリリースする”と説明しています。発売時期は2021年第3四半期を予定し、価格はそれぞれ699ドル(約76,000円)、899ドル(約97,900円)です。
Pico日本チームによれば、Pico Neo 3は日本では2021年夏に一般向けにもリリースされる計画とのことです。価格は現時点で不明です。
(参考)Pico、Road to VR
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