NianticはMetaと提携することを発表しました。Nianticは、スマートフォン向けARゲーム「Peridot(ペリドット)」をVR/MRヘッドセット「Meta Quest 3」版をすでに展開していますがその体験を拡張します。かわいらしいペットのような生き物「ペリドット」との交流がより没入感のある形で楽しめるようになります。Nianticは、スマートフォンを超えた次世代のAR体験を目指して開発を進めており、Metaとの協力で新たな可能性を追求していきます。
「Peridot(ペリドット)」は、2023年5月9日に正式リリースされたスマートフォン向けARゲームです。「ポケモンGO」で知られるNianticが開発を手がけており、位置情報とAR技術をベースに現実世界と仮想世界を融合させた独自のゲーム体験を提供しています。
ゲームの舞台は、数千年の眠りから目覚めた「ペリドット」と呼ばれる生き物たちが絶滅の危機に瀕している世界です。プレイヤーは、自分だけのペリドットを育て、共に冒険しながら絆を深めていきます。各ドットの外見や性格は遺伝情報によって決定され、完全に同じ個体は存在しないという特徴があります。
育成の過程で、ペリドットたちはそれぞれ独自の個性を発展させていきます。また、他のペリドットとの交配により、新たな遺伝情報を持つ個体を生み出すことも可能です。チーター、ドラゴン、ユニコーンなど、様々な動物に似た特徴を持つタイプも登場し、多様性に富んだ世界観を楽しむことができます。
さらに、「Peridot(ペリドット)」には他のプレイヤーとの協力要素も実装されており、コミュニティ形成や社会的なインタラクションも重要な要素となっています。
一方、「Hello, Dot」は「Peridot(ペリドット)」の世界観をVR/MR環境に拡張したアプリケーションです。Meta Quest 3向けに開発されており、スマートフォンの画面を超えた、より没入感のある体験を提供します。Nianticの開発チームは、空間的なゲームデザインの可能性を探り、新しい没入型環境でのゲームプレイインタラクションのプロトタイピングに取り組んできました。
今回発表された「Hello, Dot」の拡張版では、ペリドットをアクセサリーでカスタマイズする等、自宅でペリドットと過ごす体験がさらに充実する見込みです。開発チームは、プレイデート後の報酬の受け取り方など、ゲーム内の様々な要素に驚きを盛り込むとしています。今後、より詳細な情報が公開される予定です。
この提携によって、NianticとMetaは両社の強みを活かし、ARとVR/MRの融合による新しいエンターテインメント体験の拡張を目指す模様です。また、Nianticは先日ARグラス「Spectacles」の最新版を発表したSnapとも提携してPeridotのARグラス版の提供を発表しており、各XRハードウェアメーカーとの連携を強めています。
(参考)Niantic