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投資 2025.03.18

AIを駆使して位置情報×バーチャル空間制作 新たなSNSを展開するPeerが1,050万ドルを調達

3D社会探索プラットフォームを提供するPeer Global Inc.が1,050万ドル(約16億円)の資金調達を完了しました。同社は「ポケモンGO」のような探索要素と「Roblox」のようなユーザー生成コンテンツを組み合わせた「Peer」と呼ばれる3Dインタラクティブ空間アプリを開発しています。このプラットフォームでは、ユーザーは自分だけのバーチャルな惑星を作成し、他ユーザーと交流したり、コンテンツを共有したり、ゲーム体験を楽しんだりすることができます。

本調達には、投資家のTommy Mai氏のファミリーオフィスが単独投資家として参加しています。これにより同社の総調達額は6,550万ドルとなり、その全額がエンジェル投資家から調達されています。

Peerは、AIエクスペリエンス企業を自称し、AIを日常生活で実用的にするとともに、その変革的な影響を加速させることを目指しています。同社は社名と同じ「Peer」というアプリを開発・運営しています。

Peerでは、ユーザーは自身の「パーソナルプラネット」を作成することができます。これは従来のプロフィールページに代わるもので、3Dの惑星を模しています。ユーザーには、植物、動物、岩、家などを配置して自分の惑星を構築するためのライブラリが提供されます。

各惑星には地球と同じ経度・緯度座標が割り当てられており、ユーザーが惑星上に写真を投稿すると、それが撮影された実際の地理空間位置に応じて配置されます。例えば、北極で撮影された画像は、惑星上の対応する位置に配置されます。同じように、実際のハイキングで撮影した写真は、現実の場所に似た仮想の山岳環境内のトレイル上に表示することができます。

同社によれば、PeerはAI駆動の空間インタラクション・モデルを統合して、葉のそよぐ音など、撮影されたものを再現するための没入感のレイヤーを適用しているとのこと。

創業者兼CEOのトニー・トラン氏は「Peerは、AIと3Dテクノロジーが融合して広大でイマーシブなインタラクティブ空間を提供する、新しいデジタルフロンティアを開拓しています。これは単なるプラットフォームではなく、私たちがつながり、探索し、創造する方法の再発明であり、現状に対する変革的な代替手段を提供するものです」とプラットフォームの独自性を強調しています。

今回調達した資金は、採用拡大と製品開発に使用される予定です。PeerはiOSとAndroidに対応しており、日本国内からもダウンロード可能です。

(参考)AuganixPeer


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