中国のデバイスメーカーOPPOと半導体のクアルコムは、デプス(深度)センシングカメラと5G通信を利用して、スマートフォンでの「ライブ3D動画」の配信を実現すると発表しました。OPPOはこの技術が「およそ6か月以内にリリースされる」と述べています。
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ビデオ通話も3Dで
OPPOは高速3Dスキャン技術と広帯域・低遅延の5Gモバイル通信を組み合わせることで、ライブ3D動画配信の技術を実現。デバイス間で、途切れなく3D動画をやり取りします。
この技術を使えば、FaceTimeやSkypeのようなビデオ通話を行う際、2Dではなく3Dで映像を流せます。ユーザーは、好きなアングルへ視点を変えることも可能です。相手の存在が立体的に感じられ、お互い「まるでその場にいるように」会話ができるようになります。
世界初のライブデモを実施
OPPOとクアルコムは10日、中国深センにて”世界初の3D光技術を用いた5Gビデオ通話のデモ”と称したライブデモを行いました。使用されたデバイスのプロトタイプはOPPOのスマートフォンR11sを改造したもので、デプスセンシングカメラを備えています。このカメラで、色彩と3D深度情報を取得し、データは5G通信で相手のデバイスに配信されます。
UR(Ubiquitous Reality)デバイスへの一歩
6か月以内の公開という情報から、OPPOがこの3Dカメラ技術と3Dビデオ通話を、同社初の5Gスマートフォンに搭載することが予想されます。スマートフォンのリリースは2019年初旬と見られています。またOPPOは、この技術はデバイスが”UR(Ubiquitous Reality)”デバイスを進める一歩だと提案。URはAR/VR技術からの派生と位置付けています。
OPPOが今後発売するスマートフォンで3D動画通信が実現するかどうかはまだ分かりませんが、モバイル機器でデプスセンシングカメラや高速通信が実現すれば、3Dビデオ通話の新たなスタンダードが現れる日も遠くはなさそうです。
(参考)VentureBeat
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