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業界動向 2019.07.10

Oculus、アイトラッキング関連の開発を本格化か

Oculus(フェイスブック)が、400職以上のAR/VR関連職の求人を募集しています。先日は日本におけるAR/VRのリテール担当責任者の募集を紹介しましたが、ほかにもアイトラッキング関連の募集など同社の今後の動向をうかがい知る情報が掲載されています。

求人の状況はFacebookの自社ジョブポータルで見ることができます。

アイトラッキングについて

アイトラッキングは、眼球の動きや瞬きを認識する機能です。VRヘッドセットでは、レンズの周囲に複数配置されたセンサーで認識します。この視線追跡によりVR体験が得られる効能は、操作に使えること、アバターにおいてより自然な人物表現ができること、ユーザーデータが取得できることなど多岐にわたります。

開発の本格化を示唆か

2019年7月現在、ジョブポータルにはアイトラッキング関連の求人として、コンピュータービジョンエンジニアや、リサーチャーなどが掲載されています。この中でも目を惹くのが電気工学エンジニアの募集です。

今回求人が募集されている電気工学エンジニアの業務内容には「ウイニング・プロトタイプ(winning prototypes)の制作」や、「Oculusの次世代AR/VR製品に使用される、高度に最適化された電子システムの商品化」などが含まれています。これらの業務内容から、現在Oculusが、アイトラッキング技術を搭載したデバイスの開発を進めていることが伺えます。

以前から取り組みは行われている

Oculusは以前からアイトラッキングの実用化に関する取り組みを進めてきました。

Oculusの開発者会議であるOculus Connectでは、主任研究員のマイケル・アブラッシュ氏が2016年(Oculus Connect 3)と2018年(Oculus Connect 5)にアイトラッキング技術に関して報告し、2022年までの実用化を宣言しました。2018年には、アイトラッキングを含む様々な新技術が実装されたプロトタイプVRヘッドセット「Half Dome」(プロトタイプ名)の開発が発表されています。

Oculusは、2019年9月に今年度のOculus Connectを開催します。会議でアイトラッキングを含む技術の開発情報や、次世代のVRヘッドセットの続報が公開されるのか、注目がしたいところです。

(参考)Road to VR

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