NTTコミュニケーションズ株式会社、東映株式会社、株式会社NTTコノキューの3社は、デジタルヒューマンに関する実証実験を3月9日より開始します。この実証実験ではデジタルヒューマン「CONN(コン)」が接客やコミュニケーションを行い、企業の顧客対応におけるデジタルヒューマン活用の可能性を探ります。
3社の技術を融合
今回の実証実験で用いるデジタルヒューマンは、実験参加企業3社の技術を組み合わせて生成されています。東映ツークン研究所は、人間の顔のスキャンシステムである「LightStage(ライトステージ)を使って実在する人物9名の顔をスキャニングし、リアルなビジュアルを生成します。
NTTグループは、顧客対応のモーションキャプチャデータと音声データを自社が開発するAIエンジンに学習させ、パーソナリティデータとして統合しました。
このビジュアルデータとパーソナリティデータを、NTTコミュニケーションズが開発した独自ソフトウェアを使って組み合わせることにより、デジタルヒューマン「CONN(コン)」が誕生しました。「CONN」は学習済みのプログラムをもとに、顧客との対話に応じて表情やふるまい、声のトーンなどを柔軟に調整できます。
デジタルヒューマン接客の可能性を検証
本実証実験は、NTTコミュニケーションズが2022年2月に開設したワークプレイスである「OPEN HUB Park」にて実施されます。デジタルヒューマン「CONN」は「OPEN HUB Park」内の3つのゾーンで映像コンテンツの説明を行うとともに、顧客とのインタラクティブな質疑応答を担当します。
3社は本実証実験を通じて得られた知見をもとに自社内でのデジタルヒューマンの活用を検討に入る、とのこと。今後は「イベントやショールームでのアテンダント」、「企業の受付」、「アパレル店舗の店員」など幅広い業種・業界に対応できるデジタルヒューマンソリューションの提供を目指します。
(参考)プレスリリース