株式会社NTTデータは、Scope ARのサービス「WorkLink」を活用したAR作業支援サービスを提供開始します。製造業や流通業などを対象とし、3Dマニュアルの作成支援、他システムとの連携による作業支援などを提供します。
米企業と2020年提携、3Dマニュアルの制作時間を短縮
Scope ARは2011年創業。コンテンツ制作プラットフォーム「WorkLink」を柱に、業務支援や教育といったエンタープライズ向け事業を展開しています。「WorkLink」はARで作成された3Dマニュアルと遠隔地からの作業支援を同時に利用できるAR作業支援プラットフォームです。
NTTデータは、2020年10月にScope ARとのパートナー契約を締結。今回「WorkLink」の販売を開始するとともに、3Dマニュアル作成支援サービスと他システムとのインテグレーションサービスを合わせて提供を行います。NTTデータの文書読解AIソリューション「LITRON」を活用したWorkLink用3Dマニュアル作成の自動化や、「ServiceNow」などと連携させることで、現場作業の進捗管理を支援します。同社が行った3Dマニュアル作成支援サービスの実証では、3Dマニュアルの作成時間を最大90%削減できたとのこと。
使用用途は製造業での製造工程やメンテナンス作業や自社製品マニュアルの3D化、電気・ガス・水道などのユーティリティー業の保守点検作業などが想定されています。
https://www.youtube.com/watch?v=_n37zMHj644
国内ではARヘッドセットを組み合わせた遠隔支援も
ARを活用した作業支援サービスの取り組みは国内外で行われています。例として、サン電子は同社のARヘッドセットとサービスを活用した遠隔支援ソリューションを販売。両手で作業しながらマニュアルの見たり、遠隔支援を受けたりといったことが可能です。