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投資 2020.06.25

現場作業向けAR企業が2,400万ドル調達、医療や小売にも進出

カナダのARスタートアップLibrestreamは、シリーズDラウンドで2,400万ドル(約25.7億円)の資金調達を行いました。企業の現場作業者を補助するARプラットフォームを、地域・顧客業界ともにより広く展開します。  

製造現場等で作業をサポート

Librestreamは2003年創業。エンタープライズ向けのARサービスに特化しています。同社が提供するのは、企業の現場作業を補助するARプラットフォーム”Onsight”です。

例えば作業者はARグラス等を通じて、製造装置の状態を確認。点検項目はARで装置に重なるので、手を空けたままチェックできます。異常を発見した場合は、その場で離れた場所にいるエキスパートと会話を繋ぎ、自分の見ている状況を共有したり、フィードバックを画面に書き込んだりすることも可能です。RealWearVuzixのスマートデバイス他、スマートフォンやタブレット端末、PCにも対応します。

同社のウェブサイトによると、ボルボやキャタピラーといった大手製造企業にソリューションを提供。製造リードタイムが70%削減された事例もあるということです。

医療や小売業界にも展開

今回の出資にはカナダのファンドやベンチャーキャピタルが参加し、Librestreamの累計調達金額は5,500万ドル(約58.9億円)に上ります。
同社は資金の用途として、アジア、中東、アフリカ、南米といった新たな市場へのサービス拡大を挙げました。さらに遠隔医療や小売業界にも進出する他、今後2年間でスタッフを50%増員するとしています。

(参考)Road to VR
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