日本電気株式会社(以下、NEC)は、ゲームやバーチャル空間を提供するプラットフォーム「Roblox」内の広告効果を計測・可視化する新たなツールのプロトタイプを開発しました。広告が表示された回数だけでなく、ユーザーがどのように広告を見て関与したかをデータとして取得できることが特徴です。
NECはBrave groupと連携して2025年5月より本ツールの実証実験を開始。あわせて、広告掲載企業とRobloxのバーチャル空間を保有している企業を募集しています。
今回開発された新ツールでは、メタバース内のユーザー数、広告の表示回数(インプレッション数)に加えてユーザーの視界内に広告がどれくらい滞在したかといった情報が取得可能です。本ツールの開発には、株式会社D1-Labが技術協力として参加。同社は複数のVTuberグループやメタバース事業を運営する株式会社Brave groupの100%子会社です。
NECによると、本ツール活用で広告主は広告のデザインや表示位置を調整しやすくなり、空間を運営する企業にとってはバーチャル空間の広告価値をより明確に提示できるようになるとのこと。従来のWeb広告に近い効果測定が、メタバースでも実現可能になることが期待されています。
実証実験は、Roblox内で提供されている「だるまゲーム」を用いて行われます。このゲームは、日本の伝統的な遊び「だるまさんがころんだ」を再現した人気コンテンツです。本記事執筆時点で、累計アクセス数は650万回を超えています。NECとBrave groupは実証実験に際し、広告を出稿する企業と、Roblox上でバーチャル空間を運営している企業を募集しています。
NECは、今回の取り組みを通じて広告主には効果的な手法を、空間を運営する企業には収益向上の機会を、ユーザーには有益な広告体験を提供することを目指します。メタバース広告は、3Dやインタラクティブな表現が可能で、時間や場所に縛られないという特長があります。NECは今後、実証実験に参加する企業と共に、デジタル広告の新たな可能性を探る方針です。


