イタリアの大手家具メーカーNatuzzi(ナツッジ)は、同社がニューヨークに展開するショールーム内にARを活用したショッピングシステムを導入しました。NatuzziのARショッピングシステムは、マイクロソフトのMRヘッドセット「HoloLens 2」を使用します。説明によれば、来店者に自宅をデコレーションしているような感覚を提供にするとのこと。
家具の試し置きや色合いの確認が可能
Natuzziは1959年、Pasquale Natuzzi氏が創業した歴史ある企業です。先進的な製品を数多くリリースしており、2019年4月には、再生可能・リサイクル素材のみで構成された家具シリーズ「Ergo collection」を発売しました。
NatuzziのARショッピングシステムでは、利用者は購入する前に確認したい家具の試し置きや家具の色合い確認(変更)などが行えます。同社のクリエイティブディレクター、Pasquale Junior Natuzzi氏は「ARショッピングは、家具やデコレーション類の購入に際して、利用者に買い物への感情的な思い入れを持ってもらうことが可能」と説明します。
2020年までに世界展開を予定
Natuzziは2020年末までに、全世界のショールームにARショッピングシステムを導入する予定です。同システムの導入は、ショールームの省スペース化や在庫の削減などを実現すると目されています。また同社の支出削減にも繋がることが期待されています。
海外メディアScience Timesによれば、Natuzziは、ARショッピングシステムを顧客の各家庭でも利用可能にする予定とのこと。同社は、システムが導入された家庭では、ARヘッドセットを着用することで、ショールームと同様の体験が利用可能になるとしています。
(参考)Science Times