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投資 2021.07.02

イスラエルのMRスタートアップMultinarityが2,800万ドル調達、同国のシードラウンドでは史上最高額

イスラエルで、MRスタートアップのMultinarityが資金調達を行いました。2,800万ドル(約31.2億円)というその金額は、イスラエルにおけるシードラウンドの史上最高調達額となるもようです。

日常使いのプロダクト? 謎に包まれたスタートアップ

Multinarityは2020年、Magic Leap社出身の2名の技術者により創設されました。手掛ける製品は「実用的で、日々継続的に使えるもの、ユーザーの生産性や創造性の向上に役立つもの」ということです。しかし公式サイトにも詳細はなく、その実態は未だ謎に包まれています。

既に製品を体験したと語るイスラエルのメディア、Calcalistによれば、「(彼らの製品は)非常に使いやすく、持ち運びでき、日常的に使用するもの」とのこと。特定の、絞られた範囲のターゲットに向けたものではない、ということです。

今後数年内にリリースか

Multinarityは「過去に様々なVR/ARデバイスが高額・非日常使いの用途で普及に失敗してきた中で、その流れを変えるもの」を開発しており、「特にソフトウェアに注力し、既存のハードウェアと整合するプロダクトだ」と説明します。

共同創業者でCEOのTamir Berliner氏は、「我々はついに、この業界の人々が望んできたものを打ち立てました……すなわち空間や時間の限界を超え、人とコンピューターのインタラクションの制約を外し、無限の生産性にフォーカスする企業、製品です」と語りました。

Multinarityの製品リリースは今後数年内を予定しており、同社の今後の展開が待たれます。

(参考)Calcalist


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