神戸大学は、ロンドンで開催されるウェアラブルコンピューティング分野の国際学会「ISWC 2019」で研究成果の登壇発表を行います。今回のテーマは、ウェアラブル端末を使用する際、「動きながら読む」行動に適したフォントの可読性・可視性。VRヘッドセットやARグラス、MRデバイスを想定したフォント選定などに役立つ可能性があります。
この研究にはDTP用フォントなどを開発・提供する株式会社モリサワが協力しており、比較対象となるフォントの選定や提供を行っています。
ARやVRで「読
みやすい」フォントとは?
ISWC 2019で発表を行うのは、神戸大学大学院 工学研究科電気電子工学専攻 教授の寺田努⽒のチームです。テーマは「頭部装着ディスプレイでの画⾯揺れを考慮したフォントの可読性・可視性(Readability and Legibility of Fonts Considering Shakiness of Head Mounted Displays)」。ウェアラブル端末を使用した際、階段昇降や歩行によって生じる“揺れ”を想定し、どのようなフォントであれば読みやすいか、などをまとめています。
モリサワはかねてからVRゲームにフォントを提供してきたほか、株式会社神戸デジタル・ラボと共同研究を行い、同社のMR商品紹介アプリに協力するなど、AR/VR/MR関連の取り組みを進めています。
(参考)株式会社モリサワ プレスリリース