株式会社バンダイナムコエンターテインメントは、本社に自社スタジオとして「MIRAIKEN studio」を開設しました。スタジオはXR技術(VR/AR/MR)やモーションキャプチャシステムを完備。ゲームやアニメの世界に入り込んだかのような演出が可能です。
バンダイナムコエンターテインメントは、2020年より続く新型コロナウィルス感染症流行を経て、「エンターテインメントの重要性やIPがきっかけで生まれるコミュニティの力を再確認した」とし、オンラインエンターテインメントを強化していくことを目的に「MIRAIKEN studio」を開設した旨をコメントしています。
バンダイナムコグループでは、本スタジオをグループ内の新しい技術・アイディアを掛け合わせ、次世代の体験を創り出していくバンダイナムコグループ共創の場として利用するとのことです。
出演者とキャラクターとのリアルタイムコミュニケーション演出が可能
「MIRAIKEN studio」はA studioとB studioの2つで構成でされています。A studioは壁と床の4面全てにLEDディスプレイ(壁面は4K対応)が設置されており、ゲーム動画などの映像資産を映し出すことができます。また、同社が運営するバーチャル空間やゲームやライブ素材等と合成・拡張するシステム「LEDxR」を掛け合わせ、バーチャル空間内に現実世界の演者が入り込む新たな演出が可能とのことです。
一方B studioでは、モーションキャプチャ撮影やスチール撮影、ラジオ収録などマルチな用途を想定。モーションキャプチャ撮影時にA studioと連動させ、リアルタイムでアクターの動きをA studioのキャラクターに反映でき、出演者とキャラクターとのコミュニケーション演出が可能とのこと。
なお、今回のようにモーションキャプチャを完備したスタジオの国内事例では、ドワンゴも取り組んでいます。ドワンゴのスタジオ「TUNEDiD studio」では、同時に10人以上のキャプチャが可能であり、モーション収録だけでなく、ライブイベントなどでの活用やリアルタイム演出も行えます。