2024年7月31日、Metaは2024年度第2四半期の決算説明会を実施しました。全社での売上高は、前年同期比22%増の約390.7億ドル(5.8兆円、2024年8月1日時点)、営業利益は58%増の約148.5億ドル(2.2兆円)に達しました。
また、同社のXR/メタバース/ウェアラブル部門「Reality Labs」の第2四半期売上高は3億5,300万ドル(約528億円)に。前年同期比で約28%増加しました。
「Quest 3の販売は予想を上回っている」ザッカーバーグ氏語る
今回の決算発表会において、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、「Meta Quest 3のセールスは我々の予想を上回っている」とコメント。Reality Labsの四半期売上高は前年同期比で増加しており、CFOであるSusan Li氏は「この成長はQuest 3によるもの」だとコメントしています。
(Metaの事業別の収益情報。XRやメタバース、ウェアラブルデバイスを開発するReality Labsは前四半期比で売上高・費用ともに増加した。画像:Meta)
決算説明会では、2024年第2四半期の「Reality Labs」のコストが約44.8億ドル(約6,710億円)であることも公表されました。前年同期比で費用は20%増加し、赤字が継続しています。
他方、Metaは「Reality Labs」部門を長期的な投資とみなしており、CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は以前より「2030年代までは黒字化しない」見通しを語っています。また、CTOのアンドリュー・ボズワース氏は、「Reality Labsの支出の半分はARグラス開発のために使用されている」と述べています。
((Metaの「Reality Labs」の期ごとの収益推移、および収益と費用をグラフにしたもの。MetaはXRやメタバース、AI、ウェアラブルデバイスに継続的に投資することを明言しており、Reality Labsの赤字傾向は今後10年近くにわたって続くとみられている。画像:UploadVR)
一部報道によれば、Metaは「ハードウェアチームの支出を2026年までに20%削減」する方針であるとも語られており、2030年代での収益化に向け、具体的なプロセスを歩み始めている可能性があります。