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業界動向 2024.07.19

MetaのVR/ARハードウェアチーム、2026年までに「支出を20%削減」か。収益化への長い道のり、歩み始める

MetaのVR/AR/メタバース部門「Reality Labs」において、2026年までにハードウェアチームの支出を20%削減する可能性が語られました。海外メディアThe Informationが、同部門の元マネージャーを含む関係者の発言を元に報じています。


(画像:UploadVR)

MetaのVR/AR部門、「収益化への長い道のり」を本格的にスタートか

Metaは数年間にわたり、VR/AR/メタバース部門「Reality Labs」に数百億ドルの投資を続けています。同部門の費用は年間100億ドル(約1.57兆円、2024年7月19日時点)を超えているものの、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「投資をさらに増大させる」旨をたびたびコメントしていました


(MetaのVR/AR/メタバース部門「Reality Labs」の収益と費用のグラフ。Reality Labsは「長期的な投資対象」とみなされており、MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏もこの点をたびたび強調している。 画像:Road to VR)

The Informationの報道によれば、マーク・ザッカーバーグ氏を含むMetaの幹部陣は「XR市場が成熟するにつれて、支出を抑制し、収益化への長い道のりを歩み始めたい」と考えているとのこと。同誌はMetaが2026年までに、ハードウェアチームの支出を20%削減し、「その削減の多くは2024年度中に行われるだろう」と報じています。

MetaのReality Labsは、長年にわたって「投資対象である、研究開発部門」でした。仮にこの報道が事実であれば、Metaは同部門を、最終的には「収益性の高いビジネス」へと移行させる計画を立てていることがうかがえます。ハードウェアに関する初期の研究開発結果が、「Meta Quest 3」などの製品に反映される事例は増えています。今後、さらに多くの成果をもたらす可能性に注目です。

(参考)The Information, Road to VR, UploadVR


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