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業界動向 2019.06.26

指をモーキャプ VR用グローブ「Manus Prime」製品版発売へ 振動搭載モデルも

Manus VRのグローブ型VRデバイス「Prime One」「Prime Xsens」「Prime Haptic」が7月下旬より国内発売されます。取扱を発表したのはアスク社です。各デバイスの価格については問い合わせが必要とのこと。

Manus VRは、現実の手や指の動きをVRに反映することができるグローブ型VRデバイスです。これまで開発者版が販売されていましたが、「Manus Prime」シリーズという名称で製品化されました。グローブは約64gで最大5時間の連続使用が可能となっています。SteamVRやOptiTrack、Vicon、Xsens、PhaseSpaceでのトラッキングに対応しています。

「Prime One」は手や指の向き、関節の屈曲を測定する12種類のセンサーが含まれており、ユーザーの手の動きをトラッキングすることができます。「Prime Xsens」では、Xsensモーションキャプチャスーツに対応しており、手の動きに加えて体の動きもトラッキングが可能です。「Prime Haptic」では、各指に振動を与えるバイブレーション機能が備わっており、装着者に触覚フィードバックを与えることが可能となっています。

なお、写真では「Prime Haptic」にのみVIVEトラッカーがアタッチされていますが、「Prime One」にもVIVEトラッカー及びアタッチメント用パーツが付属します。

アスクが取り扱うManus VR製品は以下の通りです。

Prime One

「Prime One」は、ベーシックなグローブ型デバイスです。Unity、Unreal Engine、MotionBuilder、IC.IDOなどのソフトウェアに直接データをストリーミングすることが可能です。

また、専用ソフトウェア「Apollo」により、グローブの設定や調整や3Dハンドビューアで手の動きを確認することができます。複数のユーザーを管理する場合は個人ごとのキャリブレーションプロファイルを保存することも可能とのことです。

Prime Xsens

「Prime Xsens」は、Xsensモーションキャプチャスーツ向けに設計されています。手の動きをトラッキングする計12箇所のセンサーを搭載する点はPrime Oneと代わりませんが、Xsensモジュールを手の甲に取り付けることが可能となっています。

XsensモーションキャプチャスーツとPrime Xsensを組み合わせることで、3Dキャラクターアニメーション、モーション分析などでの活用が可能とのこと。

Prime Haptic

「Prime Haptic」は、各指にバイブレーションユニットを備え、触覚信号を送ることができるグローブ型VRデバイスです。「Apollo」を使い、グローブの設定や調整が可能な他、Unity用のプラグインの利用もできます。

グローブ仕様

レイテンシー

5ms

センサーサンプリングレート

200Hz

バッテリー持続時間

最大5時間の連続使用(IMUと組み合わせた場合 最大3時間)

充電

Micro USB(5V、ケーブル付属)

グローブサイズ

S、M/L(伸縮性生地)

重量

約64g

接続方式

2.4GHz無線接続(独自プロトコル)

触覚フィードバック

ケーシング内にプログラム可能な振動モーターを内蔵

ストレッチセンサータイプ

フレキシブルアナログセンサー。ナックルと近位指節間関節(PIP関節)を測定。計10箇所にセンサーを備え、関節は独立して測定。

IMUセンサー

9DOF IMUで測定(親指)
9DOF IMUで測定(手の向き)

ストレッチセンサーの精度

±7度(平均偏差)

ストレッチセンサーの耐久性

100万回以上の曲げに対応

IMUセンサーの精度

±3度

グローブ素材

ハイゲージ、抗菌、スポーツポリエステル

(参考)株式会社アスク ニュースリリース


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