MRヘッドセットMagic Leap Oneを手がけるMagic Leap(マジックリープ)社は、ベルギーのAR/VR関連企業Mimesys社を買収しました。Mimesys社はAR/VRに関連したコミュニケーションアプリの開発を手がけるスタートアップ企業です。2019年5月17日現在、買収の詳細な条件や金額などは公表されていません。
今回の買収に伴い、Mimesys社に所属していた開発チームはMagic Leap Oneで動作するMRコミュニケーションアプリの開発を進めていくものと推測されます。
アプリの多様化が目的か
2019年5月現在、Magic Leap Oneには、同ヘッドセットで動作するコミュニケーションアプリ「Avatar Chat」が存在しています。このアプリは簡略化された3Dアバターを使用して会話を行うというもの。主にカジュアルな用途を想定しており、ビジネス上の会議などでは使用に適さないケースがあります。
一方、Mimesys社のコミュニケーションアプリは、実際の人物をそのままARで表示するシステムとなっています。これにより、Magic Leap社はMRヘッドセット用のコミュニケーションアプリに、より“リアルな”要素を加えると思われます。
MimesysCEOのコメント
今回のMimesysの買収について、同社のCEO、Remi Rousseau氏は以下のようにコメントしています。
過去30年にわたってSFなどで描かれたコミュニケーション方法は、実現可能となりつつあります。
我々は以前からMagic Leap社の技術に触れる機会があり、その技術力と可能性に感銘を受けていました。MimesysはMagic Leapの一員となり、弊社のプラットフォームをMagic Leap Oneと統合できることを喜ばしく思っています。