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業界動向 2018.10.09

Magic Leap、分散メッシュコンピューティングのスタートアップを買収

MRデバイス「Magic Leap One」を開発しているMagic Leapは、分散メッシュコンピューティング(※)のスタートアップ、Computesを買収したことを発表しました。現実にデジタルのレイヤーを重ねる技術にComputesの技術を活用すると見られています。

※分散メッシュコンピューティング:小型IoT機器が埋め込まれた身の回りのもの同士が情報を共有・交換する技術

買収の詳細は明らかになっていませんが、Magic Leapは公式ブログの中で次のように記しています。

設立当初からChris Matthieu氏とJade Meskill氏は、次世代コンピューティングを実現するという方針に基づき同社(Computes)を運営しています。我々は、Magic Leapが彼らの目標を達成するための完璧な場所であると信じています」

メッシュコンピューティングのComputes

Computesのウェブサイトには既にMagic Leapの社名が掲げられ、同社の事業詳細は見られません。しかし今年2月付の同社の考える「Lattice」のホワイトペーパーの記述から、一部を覗い知ることが出来ます。

「Lattice」は分散型のデータストアです。Computesのメッシュコンピューターが、分散されたワークキュー、台帳、一般用途のデータストアを構築するために用いられます。Latticeのプロトコルにより、権限を付与されたコンピューターはメッシュコンピューターの中で自己管理が可能になります。この機能は、参加するコンピューターの数と能力によってのみ制限されます。Latticeはメッシュコンピューターのメンバーに対し、要求に応じて知的にタスクを割振ります。

分散化でコンピューターの負荷を低減

Magic LeapのComputes買収は同社が目指すMRを実現するために必要な一歩だと考えられます。Magic Leapが目指す、現実に”デジタルの層”を重ねるというMR(複合現実)の実現は、コンピューターにとって負荷の軽いものではありません。これに対して、メッシュコンピューティングはグループ化されたシステムの力を活用。最も必要とするデバイスにリソースを割振り、負荷の低減を実現します。

(参考)TechCrunch


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