フランスのLYNXは、VR/AR両対応ヘッドセット「Lynx R1」のデモ映像を初めて公開しました。ビデオシースルーで実現するARが確認できます。
自然な視界を実現
「Lynx R1」はQualcomm(クアルコム)の5G対応の新型チップセット「Snapdragon XR2」を搭載、レンズ中央部分にアイトラッキング用のカメラを備えています。最大の特長は、VRのようなディスプレイと、ビデオパススルーによるARの両立を実現している点。VR/AR両機能を備えることから、“MRヘッドセット”という名称を掲げています。価格は1,500ドル(約16万円)です。
デモ動画では、オフィスのようなスペースに天体が浮かんでいます。オブジェクト、現実世界共に鮮明に映り、違和感なくなじんでいます。
Lynx R1が内蔵カメラで周囲を認識し、その映像をディスプレイに投影するビデオシースルーを採用している点に注目。この仕組みは視野角の拡大に繋がったり、不透明度や明るさなどの調整が容易といったメリットがあります。
なお同じMRヘッドセットでも、マイクロソフトの「HoloLens」やMagic Leapの「Magic Leap 1」は、メガネのように現実を直接見ながら視界の中にCGモデルを重畳させる透過型デバイスです。
ベゼルの影響も最小化
またLYNXによると、同デバイスはユーザーの視界に対するベゼル部分の重なり(動画左に見える縁部分)を最小化したとのこと。これは周囲の認識が必要なエンタープライズ向けユースケースにおいて、重要なポイントです。
Lynx R1は2021年内の発売が予想されており、公式サイトにてプレオーダーを受付中です。スペック詳細など過去の記事はこちらから。
(参考)Road to VR
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