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活用事例 2016.05.24

Lucid Sight、無料VRゲーム内広告の開発キット作成に350万ドルの資金調達

ロサンジェルスに拠点を置くVRゲームスタジオLucid Sight社は、350万ドル(約3億8千万円)の資金調達を行ったと発表しました。この資金はVRゲームの開発だけでなく、VR内広告のSDK(開発キット)の作成に使われる見込みです。

Lucid Sight

VR内広告用SDK

無料オンラインゲームのビジネスモデルとして、アプリ内で広告を表示し広告料を収益源とする方法があります。Lucid Sight社は、無料VRゲームでも同様のことをしようと、VR内広告用SDKの作成に着手しています。また、表示される広告そのものもVRコンテンツや360度動画となる、とのことです。

VRコンテンツ上で広告を出す意義

Lucid Sight社の初作品であるフライトアクションゲーム『PolyRunner VR』では、10秒後にスキップオプションが現れる広告が表示されていました。実際のところ、プレイヤーの30%は最後まで見ることを選択したとのこと。VRコンテンツの没入感がこの高い再生率を支えていることは間違いなさそうです。

Lucid Sight社は、VRコンテンツの魅力はVRによって十分に伝えることができる、という見解を示しています。

もちろん、ゲーム開発も

2016年末までに、Lucid Sight社から20作品のリリースが予定されています。そのうちのいくつかは、既存のタイトルの移植版となる見込みです。例えば、『PolyRunner VR』は現在Gear VRとHTC Viveでプレイ可能ですが、Oculus Rift版のリリースも待たれるところです。また現在Gear VR版のみとなっているパズルゲーム『Gumi no Yume』でも、その他のプラットホーム版が出ることも考えられます。HTC Viveのアクションゲーム『Space Bit Attack』もリリースされています。

予定通りの開発ペースなら、Lucid Sight社からはすぐにでも多くのリリースが期待できそうです。

(関連記事)
VRでの広告とは?米Retinad、VR内の広告表示・解析システムの開発に50万ドルの資金調達

(参考)
Lucid Sight Raises $3.5 Million to Launch VR Advertising SDK For F2P Devs
http://uploadvr.com/lucid-sight-vr-advertising/

※米UploadVRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。


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