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投資 2022.07.07

脳卒中リハビリにBMI技術導入、医療スタートアップLIFESCAPESが7.2億円調達

2022年6月20日、脳卒中後のリハビリへのBMI(ブレイン・マシン・インタフェース)技術導入を目指す株式会社LIFESCAPESは、総額7.2億円の資金調達を実施しました。医療機器認証の取得および製品販売に向けた体制構築を行います。

今回の調達は、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、三菱UFJキャピタル株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、Beyond Next Ventures株式会社、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社、日揮みらい投資事業有限責任組合、CYBERDYNE株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とする第三者割当増資です。この調達に伴い、LIFESCAPESの累計調達金額は9.6億円になりました。

BMI技術で、脳の損傷箇所を避けた代償回路を活性化

LIFESCAPESは、脳波などによりコンピュータを操作する「BMI技術」を活用し、重度麻痺向け神経リハビリ機器の開発・製造・販売を目指す企業です。2018年5月に設立されたLIFE SCAPESは、慶應義塾大学理工学部の研究室と連携、研究成果の商用化を試みています。

LIFESCAPESが開発を行っている医療機器は、BMIを活用したリハビリを繰り返し行う中で、脳の損傷箇所を迂回して信号を送る「代償回路」の活動を検出します。同時に麻痺した手指にロボットを装着して動かし、代償回路の活動を反映。脳と麻痺部をつなぐ新たな迂回路の再構築を促します。この代償回路が成熟すれば、ロボットを外した状態でも、患者の意志で麻痺した手を再び動かせるようになると期待されています。

(参考)プレスリリース株式会社LIFESCAPES


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