AR動画作成アプリを開発するLeo ARは、シードラウンドで300万ドル(約3.2億円)の資金調達を行いました。子供を中心に人気を集めており、動画用の3Dモデル販売を通じたアーティストの収益化も目指します。
オブジェクトを選び手軽に動画制作
Leo ARの前身は、スタートアップスタジオのbetaworksから生まれたMojiLalaです。MojiLalaは2017年にアプリ「Surreal」をリリース。これは、アーティストがバーチャルオブジェクトを販売し、購入したユーザーはカメラ画像にオブジェクトを重ねて楽しめる、というプラットフォームでした。
現在Leo ARが手掛けるのは、この「Surreal」に似たサービスです。3DのARオブジェクトをユーザーに提供し、手軽に動画を作成できるという内容です。
ARKit/ARCore対応のスマートフォンを好きな方向に向け、使用するオブジェクトを選びます。オブジェクトは複数でも使用可能です。オブジェクトが動く様子と周囲を撮影すれば、オリジナルの動画が完成します。Instagram等でシェアしたり、アプリ内のフィードに流したりして共有できます。
サービスは基本無料ですが、ユーザーはお気に入りのアーティストがいれば、課金してオブジェクトを利用もできます。Leo ARは、この売上の30%を取ることで収益としています。ただしCEOのDana Loberg氏によると、課金は主にアーティストの収益化を目的として実施しているということです。
作成本数は800万以上
同社の報告では、これまでにLeo ARのプラットフォームで作成された動画は800万本以上。アクティブユーザーが利用する3Dオブジェクトは85点以上に上り、連続使用時間は10分以上あるとしています。
今回の資金調達はGreat Oaks Venturesが主導し、betaworksやドイツテレコムも参加しました。今後もアーティストの収益化に重点を置き、同社プラットフォームを利用するインセンティブにしていきます。
(参考)TechCrunch